Special Issue

<クラウド特集>プライベートクラウド構築が全盛

2010/04/01 19:56

週刊BCN 2010年03月29日vol.1327掲載

クオリティ
販売パートナーの技術・営業支援を再強化へ
参加が容易な新パートナー支援プログラム発動

 クオリティは、同社製品を販売するパートナー企業の支援を従来以上に強化するため、2010年2月下旬に新たな策を打った。それが、新たなパートナー区分・制度「レジスタードパートナープログラム」の創設だ。

 新プログラムは、クオリティのパートナー「AD(オーソライズドディストリビュータ)」と「AR(オーソライズドリセラー)」から、クオリティ製品を仕入れて再販するITベンダー向けプログラムだ。「AR」や「AD」と違い、年間販売本数のコミットメント(必達目標)明示などを設定する必要がない。ITベンダーにとってはパートナーとなる敷居が極めて低い。「当社製品を販売したいという意気込みがあれば、誰でも参加頂ける」(久保統義・営業本部長)内容になっている。条件は、クオリティとの協業を担当するスタッフの用意と、ユーザ向けサポート窓口の開設、そしてクオリティが実施するマーケティング活動への協力のみ。登録は、クオリティWebサイト内申し込みフォームより10項目ほどの情報を入力するだけ。

 その一方で、クオリティが提供する支援は手厚い。パートナーになれば、通常は有償の営業および技術トレーニングを無償で受けられ、製品の評価版も無償で手に入れられる。トレーニングメニューは豊富で、定期的に開催されており、東京だけでなく、大阪や名古屋でも開いている。通常5万円程度の費用がかかるセミナーにも無償で参加できる。営業・マーケティング分野では、クオリティ主催のイベントやWebサイトで自社製品をPRできるほか、提案活動の際にはクオリティの営業担当者が同行して営業もサポートする。

 また、販売実績が高いパートナーや、他製品・サービスと連携した競争力のあるソリューションを開発した企業には、表彰制度やインセンティブプログラムを用意している。さらに、クオリティ製品を販売パートナーが自社導入する場合は、通常よりも安価で購入できるようにもなっている。

 「レジスタードパートナープログラム」を創設した久保営業本部長は、その理由をこう説明している。「約1000社程度のITベンダーがクオリティ製品を販売してくれている。ただ、リセラーに対し、クオリティがそれに見合う情報や販売支援策を提供できていたかと言われれば不十分だったと感じている。そうした企業に対し、クオリティが直接支援することで、リセラーのビジネス拡大に貢献できると思った。また、『AR』や『AD』パートナーの負担も軽減できると考えている」。

 「2010年は、パートナーのクオリティ関連ビジネスを前年比20%以上伸ばせるように徹底支援する」と久保営業本部長は断言。パートナー支援を再強化する年と位置付けている。「QAW/QND Plus」の納入実績数が3300社を超えたIT資産管理ツール市場の有力メーカーは、新たなパートナー区分・制度を創設することで、従来以上にパートナーを手厚くサポート。販売網を増強しようとしている。




クオリティ=http://www.quality.co.jp/

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