クオリティ
機能連携により“他にはない”のSAMソリューション提供
複雑・多岐なライセンス形態でも容易に効率管理

　「QAW/QND Plus」でIT資産管理市場をけん引するクオリティは、有力ITベンダーとのコラボレーションで、“他にはない”のSAM（ソフトウェア資産管理）ソリューションを展開している。大手SIerの日立情報システムズ（日立情報）と協業。同社のライセンス管理システムで多数の導入実績がある「License Guard」と、「QAW/QND Plus」を連携させ、他社にはないソリューションを共同開発。SAM分野でも存在感を示している。

　ソフトウェアのライセンスを適切に管理するためには、従業員・職員のPCにインストールされているソフトのライセンス数と、購入数を照らし合わせる必要がある。企業・団体に点在する大量のPCに、インストールされている膨大なライセンスを管理するのは相当の手間。ライセンス証書を一元管理していないケースも珍しくなく、ツールを活用しなければ、事実上ライセンスの管理はできないのが実情だ。

　IT資産管理およびセキュリティ対策の有力ツール「QAW/QND Plus」では、従業員のPCにインストールしたソフトの総数と、購入したライセンスを把握し、管理台帳も作成できる。これだけでも、煩雑なライセンス管理の効率化を図ることができ、情報システム管理者の負担を大幅に軽減する。

　だが、クオリティは、ユーザーの要望を的確に分析して付加機能を追求。さらにワンステップ進んだ効果的なソリューションを開発するために日立情報との協業を選択し、共同開発に乗り出していた。そうした経緯で生まれたのが、今回の連携ソリューションだ。

　「License Guard」と連動させることで、ライセンスの割当状況や、遊休ライセンス情報も把握できるようにしたほか、ソフトウェアの関連コスト情報も管理できるようになった。ライセンスのアップおよびダウングレードによるバージョン間の相殺や、セカンドライセンスの使用など、複雑なライセンス形態を踏まえたライセンスの過不足集計が可能になる。これにより、どのPC（ユーザー）、どの部門に不正利用が潜み、ライセンスが余っているかなどを、ひと目で管理できるようにしたのだ。使われていないライセンスを有効活用できるようにもなり、コスト削減にも寄与する。

　クオリティでは、優位性をこう主張している。「『License Guard』のライセンス管理機能と『QAW/QND Plus』のインベントリ管理機能を連携した、様々なライセンス体系に対応したライセンス管理ソリューションは、現時点で、当ソリューションだけ」。すでにユーザー企業・団体の評価は上々で、クオリティと日立情報が監査法人と共同で開いたセミナーは盛況で、ニーズの強さは証明されている。

　「『個人情報保護法』の成立・施行時や内部統制に沸いた頃よりも、SAMにはビジネス拡大の可能性を感じる」。今後、「QAW/QND Plus」と「License Guard」の機能連携強化をする予定であり、日立情報との協業体制はますます強化される。両社のコラボレーションソリューションが、成長著しいSAM分野をけん引する存在になりそうだ。




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