Special Issue
<ソフトウェア資産管理特集>企業は大丈夫か? ソフトウェア資産管理に商機アリ
2010/02/25 19:56
週刊BCN 2010年02月22日vol.1322掲載
日立製作所
簡単操作、低価格なPC運用管理ツール
複雑・煩雑なライセンス管理も容易に
日立製作所が2009年9月に発売した「JP1/Desktop Navigation」。豊富な機能と容易な操作、低価格が特長のPC運用管理ツールだ。ITの知識が豊富な専任のシステム管理者を置いていない中堅・中小企業(SMB)にも難なく導入・運用できる点が受け入れられ、発売して半年ながらすでに高い評価を得ている。セキュリティ管理や、各PCのソフトウェア資産を把握するSAM(ソフトウェア資産管理)機能も保有。コンセプトでもある簡単操作が、他社との差別化ポイントとなっている。PCの運用管理に必要な機能を厳選
ソフトウェア事業部 JP1マーケティング部 主任技師 関芳治氏 |
SMBのユーザーが、PCの管理業務を“簡単で効率的に”手がけられるように、操作性を追求したツールで、これまでPCの管理ツールを導入したことがない企業でも難なく導入・運用できる。経済不況が続いてIT予算が限られるなか、初期投資が少なく済むように、低価格を追求していることも特長だ。価格は、初期導入ライセンスが50ライセンスで42万円、追加ライセンスは10ライセンスで5万7750円。サポートメニューもシンプル・低価格で、PC台数に限らず一律年額12万6000円で展開している (すべて税込)。
関主任技師は、「当社が妥協せずに追求した『分かりやすさ』と『低価格』が、ユーザーさま、パートナーさまのビジネスに貢献できる」と、自信を見せている。低価格で操作は簡単だが、有する機能は豊富で、PCの管理に必要なさまざまな機能が揃っている。その機能を大きく二つに区分すれば、一つは「セキュリティ対策」機能と、もう一つは「IT資産管理」機能だ。
「セキュリティ対策」機能では、各PCの不正プログラムやウイルス侵入のリスク、情報漏えいの危険性を1画面で把握可能な「セキュリティ診断レポート」や、セキュリティポリシーに違反していたり、ウイルス対策ソフトが最新ではないPCには警告を発信する機能を持つ。社員が使っているPCの設定を管理者がネットワーク経由で変更することも可能で、PCのセキュリティ対策を手間をかけずに行える。
簡単操作でライセンス管理を支援
一方、「IT資産管理」機能では、ネットワークに接続されているハードウェアや、インストールされているソフトウェアの種類およびバージョン、ライセンス数を把握できるほか、省電力の設定状況を確認できる。最近になって問題となっているソフトウェアの不正利用も容易に防ぐことが可能だ。
ソフトウェアのライセンスを適切に管理するには、各PCにインストールされているライセンス数と購入数を照らし合わせる必要がある。各PCにインストールされているソフトウェアの種類とバージョン情報を入手し、各メーカーによって異なるライセンス体系とひも付けるには、膨大な手間がかかる。目に見えるハードウェアよりもソフトウェアの資産管理のほうが大変な作業となりがちだ。しかしながら、同製品では、この煩雑な作業も簡単操作で支援する。
同製品では、購入したライセンス数と実際のインストール数との差分を1画面で分かりやすく表示する。インストール数に超過があった場合でも、対象ソフトウェアが導入されているPCを瞬時に見つけ出せるために、迅速に対策できる。逆に、余っているライセンスが見つかれば、新規購入の必要がなくなり、コスト削減にも貢献するわけだ。
関主任技師は、「ソフトウェアライセンスをしっかり管理しなければならないという機運が高まっている。ユーザーは正確に、しかし容易にライセンスを管理したいと考えており、『JP1/Desktop Navigation』の簡単操作に関心を示してくれるケースが多い」と話している。
煩雑で膨大な手間がかかるライセンス管理。とはいえ、コンプライアンス(法令遵守)やコスト削減には欠かせない。PC運用管理に必須な機能を保有しながら簡単操作を実現する同製品は、ソフトウェアのライセンス管理についてIT管理の専任者でなくても難なく扱える簡単操作を実現した。このPC運用管理ツールは、SAMでもユーザー企業を支援する強力なソリューションとなっている。
*テクノ・システム・リサーチなどの調査による
日立製作所=http://www.hitachi.co.jp/dtnavi/