Special Issue
<NEC特集>これからの仮想化環境に求められる「CLUSTERPRO」
2010/01/28 19:55
週刊BCN 2010年01月25日vol.1318掲載
ユーザー層のすそ野が広がる可能性
仮想化OSの課題を解決システム停止要因をカバー
第二コンピュータソフトウェア事業部 エキスパートの船田泰伸氏 |
このような問題を抜本的に解決するのが「CLUSTERPRO」シリーズである。サーバー本体やソフトの障害を検知し、短時間でのフェイルオーバーが可能だ。また、監視機能の「Agent」でアプリケーションが実際に動作しているか確認できる高精度な監視もポイントになっている。「現状、仮想化環境のシステム停止要因のうち、仮想化ソフトに含まれるHA機能で対応できるのは、全体の2割程度だと思います。これに『CLUSTERPRO』を組み合わせると、カバー範囲を9割台に引上げることができます」と、船田氏は言い切る。現在、金融機関や官公庁などでサーバー集約の要望が増えているが、このようなユーザーはミッションクリティカルなシステムを求めていることから、仮想化環境の可用性を鑑み導入を躊躇するケースも少なくない。船田氏は、「そこで、仮想化環境に『CLUSTERPRO』をプラスした高可用性を訴求し、お客様から高い評価をいただいております」という。
コスト削減で仮想化ニーズは増大
SMBで拡販のチャンスが到来
第二コンピュータソフトウェア事業部 主任の山田千絵氏 |
先述のとおりSMB市場も多大な関心を寄せている仮想化だが、実際の環境を見たことがないために、提案を躊躇している企業は少なくない。そのため同社では、パートナー制度「CLUSTERPRO WORKS」に参加する販売パートナーに対し、東京・三田にあるNECの検証センター「NECプラットフォームイノベーションセンター」において仮想化の評価環境の無償提供やハンズオンセミナの開催などを実施している。
さらに「CLUSTERPRO WORKS」では、販売パートナーの定期的な座談会を開催。この座談会では、1回あたり5~10社が集まって忌憚のない意見を交わすという。「座談会がきっかけとなって実際に搭載し、お客様からの評価につながった機能は数知れません」と、山田氏は販売パートナーとのコミュニケーションが市場ニーズにマッチした機能を生み出すことに重要な役割を担っていると実感、「パートナー様にシェアNo.1の継続を支えていただいています」という。また、パートナー各社からは、実際に機能として搭載する対応の早さにおいて評価されているという。
「『CLUSTERPRO WORKS』には64社と、実に多くのパートナー様が参加しています。これからも、パートナー様が販売しやすいような環境を整え、さらにさまざまなパートナーシップを組み、より多くのお客様のニーズに応えたい」と、山田氏は語る。仮想化環境においても耐障害性を実現し、ますます進化する「CLUSTERPRO」に、今後も注目だ。
*1… 出典:IDC Japan、2008年11月 「国内 HAクラスタリングソフトウェア市場 2007年の分析と 2008年~2012年の予測」(J9360101)
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