Special Issue
会議システムに求められるのはクリアで途切れない音声
2010/01/21 19:55
週刊BCN 2010年01月18日vol.1317掲載
クリアで途切れない音声へのこだわり
京セラコミュニケーションシステム株式会社 ICTサポートセンター長 古市谷 芳弘 氏 |
「KCCSでも、テレビ会議システムを利用していましたが同じような問題があり、もっと手軽に、簡単に、複数の拠点や人、端末がつながる仕組みをつくれないかと研究部門を中心に開発が始まりました。多拠点、多人数で会議を行う場合、一番重要なことは音声です。会議の内容が伝わらなければ意味がありません。音声がクリアで、途切れない。しかもネットワークに大きな負荷をかけないということが、開発の最大のポイントでした」と古市谷氏は「Flex-Eye」開発の経緯を説明する。
「Flex-Eye」の音声へのこだわりは、90kbpsのネットワーク帯域を持たせているだけではない。音声と映像を別々にコントロールする独自の手法により、クリアで途切れない音声を可能にしていると言う。
特定の誰かではなく、社員全員がいつでも、すぐに使えるために
外線連携機能(オプション)で外出先の社員も 車を駐車し携帯電話で会議へ参加 |
「従来の会議システムが専用の装置や会議室を必要としたのに対し、「Flex-Eye」は社員のパソコンを電話のように活用することにより、いつでも、どこでも、誰とでもつながる新しいコミュニケーションシステムです。企業内のネットワークに“FlexーEyeサーバ”を設置し利用するため、セキュアに社内や拠点間、社外にいる社員同士が必要なときに自分のパソコンを使って、音声と映像のコミュニケーションをすることができます。カンファレンスマイクを使えば、多人数でもクリアな音声で会議ができます。さらに、オプションの外線連携機能を使えば、会議を行っているその場から、外出先の社員の携帯電話を呼び出し、音声で会議に参加してもらうことができます」(古市谷氏)
電話機から内線をかけるように、相手を呼び出すことができる「Flex-Eye」。そのような使い方に合わせ、社員のIDは2000ユーザまで登録することが可能で、同社のID管理システム「GreenOffice Directory(グリーンオフィス ディレクトリ)」と連携することもできる。ライセンスは、登録ユーザ数ではなく、クライアント同時接続数で提供。1つの会議で、音声であれば15ユーザの同時接続、うち5接続は映像の送受信も行える。
システム管理者にもうれしいシステム
インターフェイスは、直感的な操作が可能なほどシンプルで、導入時に社内に説明する手間や時間も削減できそうだ。「このような会議システムでは、もう1つ重要なポイントがあります。それは、いかに管理をするかということです。システムの利用状況を日ごとに集計できる“日次利用集計レポート”や個人別、会議別のレポートのほか、CSV形式で出力されるデータの活用が可能です」(古市谷氏)
KCCSでは、近年の“所有から利用へ”というコンセプトのもと、資産は持たずに利用したいという企業のニーズにも、自社のインターネットデータセンター「D@TA Center」を活用し応えていくと言う。さらに、この「Flex-Eye」を、まず使っていただきたいということから、企業内に「Flex-Eyeサーバ」を設置し、試験導入を行うモニター企業を募集している(無料)。また、販路拡大のために販売パートナーも現在募集している。
ユーザニーズに柔軟に対応し、さまざまな使い方が考えられる、パーソナルコミュニケーションシステム「Flex-Eye」。その可能性とこれからの展開に期待したい。
KCCSカスタマーサポートセンター
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※音声の品質は通信回線の状態によります。
●製品の仕様などは予告なく変更させていただく場合があります。
●製品名及び会社名などは、それぞれ各社の商標または登録商標です。
●KCCSは京セラコミュニケーションシステム(株)の略称です。
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