Special Issue

<セキュリティソリューション特集>セキュリティソリューションの淘汰が始まる

2009/11/19 19:56

週刊BCN 2009年11月16日vol.1309掲載

デジタルアーツ
電子メールフィルタリングの市場を創出
「m-FILTER」最新版Ver.2.8を投入

 デジタルアーツが提供している「m-FILTER」は、電子メールフィルタリングのトータルソリューション。電子メールの送受信制御を行う「MailFilter」、電子メールの全文保存と検索を行う「Archive」、スパムメール対策「Anti-Spam」という三つの機能から構成される。ユーザー企業は、必要なパッケージを選択することで、企業環境に合わせた柔軟な導入・運用ができる。

 「『m-FILTER』は、2007年に初めて市場に投入した製品です。昨年度の成長率は200%を超えており、今年も同様の成長率を期待しています」と、取締役・最高執行責任者の高橋則行氏は語る。

取締役 最高執行責任者 高橋則行氏

 市場から支持されている理由を聞くと「機能的な部分はもちろんのこと、“わかりやすさ”にあると思います。従来のソリューションは、システム管理者向けのものが少なくありませんでしたが、『m-FILTER』は、一般の社員の方でも必要な操作ができるようにインターフェースを工夫しています。また、業務フローに合わせた運用ができるという点も、お客様から喜ばれています」と高橋氏は説明する。

 09年11月には、「m-FILTER」の最新版となるVer2.8が提供される。Ver2.8では、Microsoft ExchangeやWebメールの組織内メールのバックアップに対応したほか、メール監査においても、組織体系に合わせた複数承認機能などを付加している。さらに、スパムの誤検知率を下げたり、アーカイブサイズを極小化するための機能強化も図った。

 それだけではない。Webフィルタリングソリューションとして知られる「i-FILTER」で培ったサポート力も、同社の強力な武器となっている。「MTAやデータベースは自社で開発しており、責任をもってサポートしています。この点がパートナー様の安心感につながっていると思います」と高橋氏は説明する。

 インタビューの最後に、パートナーへのメッセージを聞いた。

 「販売代理店様を支援するため、勉強会の開催を始めとする販売支援活動を続けています。『m-FILTER』は、複合提案しやすい商材なので、代理店様からも注目されています。もう一つの展開として、ISP様とともにクラウド型のサービス展開を行っています。クラウドを活用することで、メールの導入障壁をさらに下げられると期待しています」(高橋氏)。

 デジタルアーツは、電子メールフィルタリングの市場をパートナーとともに創出していく構えだ。その活動に対する期待感は大きい。



デジタルアーツ=http://www.daj.jp/