インテグレーション事業
ノウハウを結集したインテグレーション
サービス型モデルの検証も

　設立当初からの主力事業である同社のインテグレーション事業は、これまでの技術ノウハウを集大成して確立させた理想形だ。ジュニパーネットワークスのネットワークセキュリティ製品を中心に、市場で求められているニーズを吸い上げてソリューションを創造している。しかも、間接販売モデルであることが特徴。今後は、クラウド・コンピューティング時代を見据えたインテグレーションにも取り組んでいくという。

　「ネットワークセキュリティに強いベンダー」と同社が位置づけられているのは、ジュニパーネットワークスの「NetScreen」シリーズを長期にわたって取り扱っていることが背景にある。インテグレーション事業の責任者である田中博章・営業本部第2営業部長は、「ネットワークセキュリティに関して蓄積されたノウハウを生かし、ソリューションを展開しているのです」と話す。技術関連を統括する林章・取締役CTOは、「インテグレーションを基点に販売パートナーやユーザー企業の声を収集し、最適な製品、サービスは何かということを常に考え、応え続けています」と、インテグレーションを通じて製品選定やサービスの創造を実現することを説明する。

　現在、同事業で着目しているのはクラウド・コンピューティング時代におけるインテグレーションのあり方だ。エンドユーザーがIT設備を「所有」から「利用」する方向に進むなか、「仮想化など技術要素を検証していくことが重要です」（林CTO）と説く。実際、パートナー企業とサービス型モデル構築に向けた技術的な検証を実施する段階に入っている。最新技術のトレンドを見極めることのできるインテグレーションが陰で支える必要があるとの判断からで、提供する事業者側を積極的に支援する方針だ。

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