Special Issue
<仮想化ソリューション特集>中堅・中小企業でも「使える」仮想環境管理ソフト
2009/07/02 19:55
週刊BCN 2009年06月29日vol.1290掲載
Linuxサーバー管理ソフトの販売機運に
ユーザー要望に応えソフトを無償提供日本発のOSS版「Karesansui」

「Karesansui」はWebインタフェースを備えた日本発のOSS仮想化管理ソフト。オープンソースの「Xenハイパーバイザー(バーチャルマシンを実現する制御プログラム)」をサポートし、「Xen」を対象にGUIを使って簡単な管理機能を提供する。Webブラウザ画面から仮想サーバー機の起動や停止ができるほか、スナップショットの作成やCPU数、メモリサイズの変更なども可能だ。
「グッド・デザイン賞」を受賞した同社製品を引き継ぎ、シンプルで洗練されたWebインタフェースであることから「仮想化を使った経験がなく、ブラウザ経由ですべてを管理したいなどの要望に応えたもので、初めての人にも使える管理アプリケーションになっている」(山本有哉・プロダクト本部マーケティング部部長)と、仮想化環境に不慣れな中堅・中小企業向けにも最適だと強調する。
HDEでは「Karesansui」の使われ方として次のような場面を想定している。一つは、ISP(インターネット・サービス・プロバイダ)側にあるレンタル専用サーバーに「Karesansui」を導入し、社内のデータベースやメールサーバー、DNSサーバーなど複数のゲストOSを管理する利用方法。また、社内システムをこのような形でサーバー統合することも可能という。

また、開発者らが馴染みやすいように、ホストOSやゲストOSに自由な画像を設定。カエルや“萌え系”のキャラクターを用意した(写真参照)。現在、このキャラクター名を募集中だ。
「Karesansui」は今後、デーモン・プロセスのステータス機能やiSCSI対応版などを追加するほか、KVMや「Xen」以外のサーバー仮想化ソフトで利用できるようにする計画だ。
HDE=http://www.hde.co.jp/
- 1