ラネクシー
Citrix製品やGO-Globalに対応
シンクライアント環境でもログは必須に

　企業の管理性およびセキュリティ向上と、内部統制の実現を目的として、「シンクライアント」を導入する企業が増えている。「シンクライアント」とは、ユーザーが利用するクライアント端末に最低限の機能のみ搭載し、アプリケーションやファイルなどのIT資源をサーバー側で管理するシステム。多くの企業が採用しているクライアントPCの場合、アプリケーションやファイルなどをすべて一括して管理するのは難しい。しかし「シンクライアント」であれば、企業内のすべてのIT資源がサーバーで管理されているため、そういった心配はない。また、クライアント端末に情報が残らないことから、情報漏えいリスクを低減させることができるソリューションとしても注目されている。。

　ただし、問題点もある。シンクライアント環境でも、クライアントPCと同様にファイルの入出力ができることから、情報漏えいリスクは存在する。そのリスクを低減させ、IT統制を実現するという意味でも、ログツールの導入は必須だ。しかし、シンクライアント下でログを取得できるソリューションは数少なく、その中から機能や価格ともにユーザーのニーズを十分に満たすものを見つけるのは至難の業だった。。

　ラネクシーは、昨年11月、シンクライアント環境下で必要なログを取得できるソリューションとして「MylogStar Ver.2.0」を発売した。発売からすでに半年が経過しているが、運用・活用面での評価が高く、セキュリティ意識が高い金融機関などでも導入が進んでいるという。。

　「“MylogStar”は、以前からあったソリューションで、シンクライアント環境には対応していませんでした。多くのお客様から相談を受け、3年ほど前からシンクライアント環境下での使用を可能とするための個別対応を始めました。その経験で蓄積してきたノウハウから生まれたのが“MylogStar Ver.2.0”です」と、営業本部・ソフトウェア営業部・部長の棚田登氏は語る。。

　「MylogStar Ver.2.0」は、WindowsターミナルサービスやCitrix XenAppTMはもちろん、Citrix Provisioning ServerTMやCitrix XenServerTMなどの仮想化技術を組み合わせた複合ソリューションにおける検証も行われている。複合ソリューションは、ライブマイグレーション、OSのリフレッシュなどで、シンクライアント環境のサーバー保守を大幅に削減することが可能なために、SIerによる提案が進んでいる。しかし構成が複雑なために対応できるログ製品が無い状況だ。MylogStar Ver.2.0であればユーザー単位の操作記録はもちろん、シンクライアントサーバーのWindowsイベントログ取得も可能である。MylogStarはこのような複合ソリューションでの動作検証もできているため、パートナー企業は安心して顧客企業に提案できる。さらに、「GO-Global」対応や、シンクライアントと既存のクライアントPCとの混在環境でも利用できるなど、シンクライアント環境に移行したい企業にとっても有効なソリューションである。。

　「MylogStar Ver.2.0」を含む同社のソリューションは、2009年6月10日から12日まで幕張メッセ（千葉県）で行われる「Interop Tokyo 2009」の「Xen Technology 2009」で展示される。この機会に、今後の伸張が期待されている「MylogStar Ver.2.0」を体験してみてはいかがだろうか。


ラネクシー＝http://www.runexy.co.jp/

[次のページ]