Special Issue

<電子メールソリューション特集>中小企業のセキュリティ商材にフォーカス

2009/05/29 19:55

週刊BCN 2009年05月25日vol.1285掲載

添付ファイルの漏えい対策「メールロック」を提供

電子メールソリューションを主軸に展開 市場からの支持も獲得

 テックリンクは、2003年の創業以来、電子メールソリューションを主軸に展開している企業だ。中小企業向けのメールアーカイブアプライアンス「メールタンク」シリーズや迷惑メールアプライアンス「SPAM SHOOTER(スパムシューター)」などの製品は、市場でも高い支持を獲得している。

 「メールタンク」シリーズは、電子メールの保存/電子メール監査/監査社ログ保存機能/簡単バックアップ機能などを有した電子メールの自動保存、一括管理を実現するソリューションだ。上位機種の「メールタンク-R」では、ユーザーごとの利用状況分析機能や、情報漏えいや不正利用などを捕捉した場合、リアルタイムに警告する「リアルタイム警告」機能が付加される。つまり、抑止力/業務効率化/証拠保全/法的対策など電子メール管理に必要なすべての機能が、ワンパッケージ化されている。

 「SPAM SHOOTER」は、ホスティング環境でも利用できる迷惑メール対策ソリューションで、迷惑メールは完全に隔離されローカルに配送されない。「正常」な電子メールはアーカイブされ、クライアントPCに障害が起きた際も、ドラッグ&ドロップでメールが復旧できる。スパムフィルタエンジンには、大手ISPも採用している「CLOUDMARK」を採用しており、信頼性も高い。

 どちらのソリューションも、既存ネットワークなどの変更が不要で、容易に設置でき、導入コストも抑えられていることから、中小企業を中心に市場のすそ野を広げている。

 「当社のソリューションは、“わかりやすく”“簡単”に使えるため、お客様からの指名買いが多いですね。ライセンス形態も非常に柔軟で、ソリューションを必要としているユーザーからまずは少数利用していくといったことも可能です。機能・性能だけではなく、ライセンスを含めて販売パートナー様から“売りやすい”とご支持いただいています」と、代表取締役の坂 憲一氏は語る。

新商品「メールロック」で新たな市場を開拓

 テックリンクが満を持して提供するのが、「メールロック」(実勢価格:100ユーザー/税別80万円[初年度保守付]、次年度以降先出しセンドバック年間保守税別12万円)だ。「メールロック」は、電子メールの誤送信キャンセルと、添付ファイルの暗号化を行うというもの。09年5月13日から15日までの期間中、東京ビッグサイトで行われた「第6回情報セキュリティEXPO」で展示され、注目を集めた新たなアプライアンスだ。

 「市場で流通しているマッチング処理による誤送信防止ソリューションでは、うっかりミスによる誤送信を防止できません。“メールロック”の場合は、数分間はメールを保持します。その間であれば、メールの送信をキャンセルできるため、うっかりミスによる誤送信が防止できます」(坂氏)。

 また、添付ファイルを暗号化する際にも気を配る。添付ファイルといっても、HTMLファイルや電子署名ファイルが添付される時もある。これらのファイルを暗号化してしまうと、受け手が電子メールを読めない場合がある。また、社内メールに関しては暗号化する必要のないものも多い。「メールロック」は、暗号化が必要な添付ファイルのみをきちんと暗号化できるよう設定が可能となっている。

 暗号化にはZIP形式が利用されており、OSを選ばず利用できるため、ユーザーの負担もほとんどない。さらに、「メールロック」は透過型PROXYを採用しており、既存ネットワークを変更せずに導入できる。また、万が一障害が発生した場合にもバイパスを搭載しているため電子メールを送信可能だ。非常に簡単に導入でき、信頼性も高く、効果的なソリューションと言えよう。

 中堅中小企業のセキュリティ商材にフォーカスし、開発・設計したソリューションは、多くの企業の課題を解決し、市場からも支持を獲得している。後発のメリットを十分生かして確固たる地位を獲得しているテックリンクの、今後の展開に期待したい。




テックリンク=http://www.teclink.co.jp/
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