Special Issue
<データアーカイブ特集>エプソン販売 一般オフィス向けに新たな切り口で提案
2009/04/16 19:56
週刊BCN 2009年04月13日vol.1280掲載
社内データ蓄積や取引先と情報共有用途へ
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「PP-100N」は、「PP-100」と同様に、専用ソフトウェア「Total Disc Maker」を使用することで、CD/DVDへのデータ書き込みとディスク表面へのレーベル印刷をシームレスに行うことができ、必要な時に必要枚数を作成することができる。パソコンで1枚ずつ書き込みを行ってインクジェットプリンタで1枚ずつレーベル印刷するといった、手間を省くことができるわけだ。
こうした基本機能に加え、「PP-100N」はイーサネット接続により、ネットワークで共有してディスク作成が可能になった。内蔵ハードディスクでジョブを保持することができ、一度作成したディスクを再度作成する場合には、改めてデータを「PP-100N」に送ることなく、スプール内のジョブを指定して再発行もできる。ただ、一般オフィスのネットワーク環境では第三者に不正に持ち出される心配が生じる。このため「ディスクを取り出す際に開ける扉を鍵でロックすることができるようにした」(関澤課長)と話す。また、今夏にはディスク取り出し時の暗証番号入力や作成時の承認ワークフローなどで堅牢なセキュリティを保つ「認証発行オプションキット」の提供も開始する。
国内でのデュプリケーター市場は、海外メーカーが先行しており、レーベル印刷を請け負う複製業者などに広く出回っている。エプソンはインクジェット印刷やアーム機構など、同社独自のテクノロジーを駆使して国内市場ニーズに適した製品で新規参入した。
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このほかにも小売・流通業、医療、文教領域への利用拡大を期待する。「例えば、医療業種であれば、医療データの電子化が進み、他院への紹介状や病診連携の際に役立つ」(関澤課長)と、この先、このような潜在ニーズをパートナーの販売代理店などと掘り起こしていく方針だ。
エプソン販売=http://www.epson.jp/disc/