Special Issue
<SMB向けストレージ市場特集>ストレージ拡大のカギ IPSAN
2008/11/27 19:56
週刊BCN 2008年11月24日vol.1261掲載
アイ・オー・データ機器
安全性・信頼性とメンテナンス性の高いNAS
安心感を支える豊富な機能
中堅・中小企業に最適 導入・運用が容易なNAS企業規模にかかわらず、ストレージへのニーズが高まっている。エンタープライズではSAN(Storage Area Network)が使われるケースが多いが、エントリーではNAS(Network Attached Storage)に注目が集まっている。NASは、導入価格が抑えられているうえ、既存のネットワークに接続できるため、追加の投資を必要としない。いわゆるファイルサーバー専用アプライアンスとして人気が高い。
NASには、企業内で共有したいデータが集約されるため、セキュリティや信頼性の高さが求められる。アイ・オー・データ機器のLANDISK Teraシリーズの上位モデルであるHDL-GTRシリーズは、ユーザーがどのような操作を行ったのかを記録するWindowsファイルサービスアクセスログ機能を搭載している。この機能を使って、ファイルの参照・作成・編集などのアクセス記録をリアルタイムに記憶し、管理者宛にメール通知することも可能だ。
またHDL-GTRシリーズは、Active Directoryが構築されているWindowsネットワークに接続すれば、Active Directoryが管理しているユーザー情報・グループ情報を取得して、アクセス権限を設定することもできる。セキュリティを高めながら、導入・運用工数を大幅に低減できるソリューションといえよう。
大切なデータを失わないさまざまな機能を搭載
また、LANDISK Teraシリーズは、業務を停止させない信頼性も備えている。その1つがRAID1+0(ミラーストライピングモード)、RAID 5など冗長性のあるRAIDモードの採用だ。複数のハードディスクによって冗長化構成にすれば、ハードディスクに障害が起きてもデータそのものを失うことがなく、安心だ。また、バックグラウンド動作でディスク全体をスキャンし、エラーが発生していないかチェックする「アクティブリペア」機能を搭載している。もし、エラーセクタを発見した場合には、正常なディスクのデータを利用して、局所的な修復を自動的に行う。
また、ハードディスクが搭載している「S.M.A.R.T」情報をチェックし、多数のエラーが発生して、障害となりそうな危険な状態のディスクをRAIDに組み込まないようにする「S.M.A.R.Tチェック」機能、「エラーカウント」機能も搭載している。ディスクにエラーが発生した場合は「メール通知」機能が活躍し、管理者に対してすみやかに通知する。ディスクの交換は、ホットスワップ対応のカートリッジスタイルとなっており、フロントからディスクを容易に交換できる。なお、障害が起きているカートリッジはLED部が赤く点滅・点灯し、交換が必要なカートリッジを一目で見分けられるようになっている。
つまり、LANDISK Teraシリーズは複数のエラーマネジメント機能を有し、障害発生を未然に防ぎ、障害発生時にはすみやかに復旧できるようになっているのだ。
また、増設ハードディスクへの「セルフバックアップ」機能も提供している。本体だけでなく、別のストレージに二重にバックアップすることができることから、信頼性が飛躍的に向上するだろう。
LANDISK Teraシリーズは、シマンテック社の「Symantec Backup Exec System Recovery ver7.0、ver8.0」を使った動作確認も行われている。これを使ったバックアップソリューションを構築することも可能だ。企業が扱う情報は、日々増え続けている。扱う情報をより安全なストレージに一元管理したいというニーズは、今後さらに拡大していくことは間違いない。
安全性・利便性の高いLANDISK Teraシリーズは、最適な提案として広く受け入れられるだろう。情報爆発時代の到来を前に、アイ・オー・データ機器の提案は、新たな市場を創造していく。
アイ・オー・データ機器=http://www.iodata.jp/