Special Issue

<ネットワーク特集>「セキュリティ」「グリーンIT」などのキーワードに応える

2008/07/21 19:56

週刊BCN 2008年07月21日vol.1244掲載

ディーリンクジャパン
「Interop Tokyo 2008」でも高評価
3年連続「Best of Show Award」を受賞

 「セキュリティ」と「グリーンIT」は多くの企業にとって、何らかの対策を施さなければならない課題となっている。その声に応えた製品、ソリューションを提供しているのがディーリンクジャパンだ。付加価値の高い製品で注目を集めているディーリンクジャパンの戦略をマーケティングコミュニケーション部の石原幹夫部長に聞いた。

注目を集めた「グリーンIT」

 2008年6月11日から13日まで、「Interop Tokyo 2008」が幕張メッセで開催された。「Interop Tokyo 2008」は、ネットワークコンピューティングに特化したテクノロジーとビジネスのリーディングイベントと知られ、300を超える出展社がさまざまな製品やソリューション、サービスを展示した。非常に盛況なイベントとなり、3日間のトータル来場者数は14万9760人を数えている。

 「ディーリンクジャパンのブースでは、6000名を超えるお客様に足を止めていただきました。“セキュリティ”や“グリーンIT”など、多くのお客様の課題に応える数々のソリューションを展示し、非常に好評でした」と、マーケティングコミュニケーション部の石原幹夫部長は振り返る。

 特に「グリーンIT」に対する注目が高かった。各社の展示ブースでも「グリーンIT」関連の展示には、多くの来場者が足を止めていた。温室効果ガスの排出削減は、世界をあげた運動が展開されつつある。官民共同の取り組みも活発に行われており、現在、最も注目されているソリューションと言えるだろう。

 ディーリンクジャパンでは、省エネルギー化の実現とネットワークの運用に必要なエネルギーコストを削減する製品として「Green Ethernet(グリーン イーサネット)」シリーズを展開している。「Green Ethernet」は、使用していないポートを自動的にスリープ状態とし、消費電力を大幅にカットする。さらに、ケーブル長に合わせた電力出力を調整する機能もあり、最大80%ほどの消費電力の削減を可能としている。

 あまり知られていないが、Ethernetでは100mまでの伝送を保証しており、信号出力もその最大距離の伝送を前提に設計されている。しかし、ほとんどのオフィスではもっと短いケーブルが使用されている。つまり、必要以上の電力が常に供給されているのが実情だ。スイッチを交換するだけでも省エネにつながるというのは、自明の理と言える。しかし、そこに着目するベンダーはこれまでなかった。見落とされてきた「無駄」に一石を投じたのが「Green Ethernet」と言えよう。

身近な対策が評価につながる

 その「Green Ethernet」が「Interop Tokyo 2008 Best of Show Award 2008」のホームネットワーキング関連製品で特別賞を受賞した。来場者のみならず、IT業界の有識者からも同ソリューションが注目されたのだ。

 「今回の受賞では、ホームネットワーキング関連製品という、コンシューマーに近いプロダクトとして高い評価をいただきました。“グリーンIT”というと、データセンターなどの大規模な話になりがちですが、より身近なエコロジーというところでご評価いただけたと考えています。当社としても、非常に励みになりました」と、マーケティングコミュニケーション部の石原幹夫部長は語る。

 「Green Ethernet」シリーズは、08年1月にアンマネージメントのギガスイッチを第1弾としてリリース。08年6月には、第2弾としてレイヤー2マネージメントスイッチを提供している。今後、さらに上位の製品に関しても省エネ化を進め、「Green Ethernet」のラインアップを増やす予定だ。

 「官公庁や文教市場などでの案件が増えています。“Green Ethernet”は、規模の大小は関係なく、どこにでも導入できるので、市場も広がっていくでしょう」(石原部長)。ここ数年、Ethernet関連製品はあまり大きな動きはなかった。しかし、ディーリンクジャパンは、社会的な方向性を踏まえた上で「Green Ethernet」シリーズを投入した。シンプルで効果を発揮しやすいソリューションであるため、日本はもとより、ワールドワイドでも注目を集めているという。今後の伸張が期待できるソリューションであることは間違いない。

 
 
 
もう1つの「柱」が「セキュリティ」
 ディーリンクジャパンは「セキュリティ」と「グリーンIT」を二本柱に展開。同社は、ネットワークの出入り口である「エンドポイント」に着目し、総合的にITシステム・ネットワーク全体のセキュリティを高める「Unified Endpoint Security & Management」を訴求している。
 中でもL2+ コンパクトセキュリティギガビットスイッチの「DGSー3200ー10」は、NAP(マイクロソフト・ネットワーク アクセス プロテクション)をはじめ、NTTデータ先端技術が提供する「NOSiDE Inventory Sub System 2007」などの検疫ソリューションやPCハードウェア認証ソリューション、Webブラウザでのユーザー認証、802.1X認証、MACアドレス認証など、さまざまな認証方式に対応しながら、5万円を切る価格で提供している。「Interop Tokyo 2007」のプロダクトアワード部門・インフラ構築製品(Edge)としてグランプリを受賞したことでも知られる製品である。
 この「DGSー3200ー10」は、日本で企画されたもの。日本のニーズや品質に応えた結果、高い評価を獲得するに至った。
 「日本で認められた製品は世界で通用する製品だと思います。流行物ではなく、市場にマッチングできる製品をこれからも投入していきます」(石原部長)。
 付加価値の高い製品を次々と投入し、認知を広げているディーリンクジャパン。アクセルを踏み続け、さらなる伸長を狙う。



ディーリンクジャパン=http://www.dlink-jp.com/

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