Special Issue
<オフィスプリンタ特集>プリンタ市場にも広がる、環境負荷の低減という課題
2008/06/16 19:56
週刊BCN 2008年06月16日vol.1239掲載
リコー
リコーが狙うエントリー市場
コンパクト&スタイリッシュなA4カラーMFPを投入
急拡大するエントリーカラープリンタ市場
「“IPSiO SP C220”は、デザイン・サイズ・操作性が評価されています。店舗窓口など、想定していたお客様はもちろん、ディストリビュータ様をはじめとするパートナー様からも高い評価をいただいています」と、販売事業本部・ソリューションマーケティングセンター・プリンタ販売計画室の宮崎章二室長は語る。
リコーは、エントリーカラープリンタ市場において、すでに“GELJETプリンター”を投入してきた。その市場にカラーレーザープリンタを投入し、製品ラインアップを揃えることでユーザーの選択肢を増やすことに成功している。また、パートナーにとっては、リコーがエントリーカラープリンタ市場に対し「本格的に参入した」という認知も進んでいる。
「店舗などでは、商品の陳列スペースを最大限にとるため、プリンタの設置スペースはほとんどありません。インクジェットのMFPをビジネスに使うケースもありますが、速度や品質、画質など課題も山積しています。“GELJETプリンター”や“IPSiO SP C220”などで、そのようなお客様の課題に応えています」(宮崎室長)とのことだ。
1台4役をこなす「IPSiO SP C221SF」

また、エントリーモデルでありながら、MFPで培われたリコーのノウハウが余すことなく投入されており、デザイン性・利便性を合わせもつMFPとなっている。
「セキュリティやTCO削減の観点から、MFPをセンターマシンにして機器を“集約化”するという潮流があります。一方、利便性などを重視するお客様では“IPSiO SP C220”や“IPSiO SP C221SF”を分散設置するというケースも多いようです。当社では、こうしたさまざまなニーズに幅広く対応し、プリンタを最適に配置することでお客様の課題を解決する提案を行っています」(宮崎室長)とのことだ。
リコーの提供しているカラープリンタやMFPは、ビジネスで活用することを前提に作られている。そのため、基本性能の向上はもちろん、保守体制にも注力している。リコーでは、全国約434か所(08年4月現在)にサービス拠点を設けており、保守契約をすることでカスタマーエンジニアによる訪問修理を全国で受けることができる。製品力に加え、保守・サポート体制は、リコーの強みと言えるだろう。
これまで、ミッドレンジからハイエンド市場をメインとして展開してきたリコーが、ユーザーのすそ野を広げるべく、エントリー市場に対して積極的にアプローチをし始めた。SOHOや中小規模企業はもちろん、多店舗展開している企業などにとっても、リコー製品を導入するメリットは大きい。
リコー=http://www.ricoh.co.jp/