Special Issue
<セキュリティソリューション特集>管理・運用工数の削減が大きなテーマに(下)
2008/06/09 19:56
週刊BCN 2008年06月09日vol.1238掲載
バラクーダネットワークスジャパン
高まるWAFと内部統制のニーズに応える
新たな展開を始めたバラクーダネットワークスジャパン
中小ECサイトにも低価格で導入しやすい
スパムメール対策ソリューション「Barracuda Spam Firewall」や、スパイウェアによる情報漏えい対策を防ぐ「Barracuda Web Filter-featuring Spyware Protection」などを提供し、セキュリティ対策に特化した展開を行うバラクーダネットワークスジャパン。Webセキュリティアプライアンスで多くの実績を積み重ねてきた同社は、「Barracuda Web Site Firewall」および「Barracuda Message Archiver」の2機種を2008年8月より市場に投入し、新しい動きを展開する。
市場では、WAF(Webアプリケーションファイアウォール)へのニーズが高まっている。PCI DSS(クレジット業界セキュリティ基準)の要件を満たすため、米国では08年6月30日以降はECサイトにWAFの導入が必要となる場合があるためだ。
「当社の強みである“低価格で、導入から運用・管理まで簡単に行える”というコンセプトで開発したのが“Barracuda Web Site Firewall”です。そのため、PCI DSSへの対応を迫られている中小ECサイト様にも導入しやすくなっています」と語るのは、風祭 徹ゼネラルマネージャ。
「Barracuda Web Site Firewall」は、「Model 360」「Model 460」「Model 660」の3つのラインアップを揃え、メニューの仕様を分かりやすく変更するなど「使いやすさ」にもこだわったWAFだ。エントリーモデル「Model 360」でも低価格でサーバー1―5台をサポートできるため、中小ECサイトでの利用が可能。上位モデルには、ロードバランシング、SSLのターミネーション、冗長化などを搭載し、WAF以外の機能も充実させた。
価格については「従来、WAFといえば500万―1000万円という価格帯でしたが、“Barracuda Web Site Firewall”は260万円台、もしくはそれ以下の価格を設定する予定です。この点からも“WAFの裾野を広げる製品”といえるでしょう」と、風祭ゼネラルマネージャは語る。
「監視」と「保存」を実現する
メールアーカイブ
日本版SOX法により、08年4月1日以降に始まる事業年度から、上場企業に対して内部統制が義務付けられている。上場企業の取引先にも内部統制の整備が求められるため、対策を急ぐ中小規模企業は多い。そこで、業務記録である電子メールの保存に有効なソリューションが「Barracuda Message Archiver」だ。「Barracuda Message Archiver」では、電子メールをリアルタイムで自動保存。ポリシーに違反する言葉を含む電子メールを自動的に発見し、管理者に電子メールで警告するなど、コンプライアンスの遵守もサポートする。
「Barracuda Message Archiver」は、アウトバウンド、インバウンドメールともに過去の履歴の検索が可能で、純粋に「メールバックアップ」としても活用できる。データ保存容量が不足した場合は、外部ストレージが利用できるというメリットもある。
「実際に米国では“メールバックアップ”として数多く導入されています。“Barracuda Message Archiver”の特徴である“監視”と“保存”という両輪で市場に訴求していきます」(風祭ゼネラルマネージャ)。
Interop Tokyo 2008で
実機を展示予定
「Barracuda Web Site Firewall」と「Barracuda Message Archiver」の2機種は、08年6月11日から13日に幕張メッセで開催される「Interop Tokyo 2008」の、ブース番号「3F05」で展示される予定だ。PCI DSSの要件遵守、日本版SOX法への対応など、時流に合わせて展開する製品に触れるチャンスといえよう。
バラクーダネットワークスジャパン=http://www.barracuda.co.jp/