Special Issue
<ストレージ特集>“情報爆発”を生き抜くストレージの重要性
2008/05/05 19:56
週刊BCN 2008年05月05日vol.1234掲載
アイ・オー・データ機器
業務を停止させないホットスワップ対応
Windows Storage Server 2003 R2搭載の「HDLM-GWIN」シリーズ
追加コストがかからないWindowsベースのストレージ
「現在、NASに対するニーズが非常に高まっています。管理・運用性を向上させながら、信頼性の高いNAS(Network Attached Storage)にデータを保存したいというお客様が増えています」と、開発本部・ネットワーク&ストレージ開発部・ハードディスク開発課・企画担当・新明征和主任は語る。
アイ・オー・データ機器はこれらのニーズに応え、信頼性の高いNASを数多くラインアップしてきた。なかでも、ネットワークミラーリングディスク「HDLM-GWIN」シリーズは、「Microsoft Windows Storage Server 2003 R2」をプリインストールしたストレージで、一般的なWindowsファイルサーバーで必要とされるクライアント・アクセス・ライセンス(CAL)が不要だ。利用ユーザー数が増えてもCALの追加購入が必要なく、ファイルサーバーの運用費用を抑えることができる。
「NASの多くはLinuxを採用しています。しかし、お客様からはWindows対応への問い合わせが多く、そのような声に応えて製品化したのが“HDLM-GWIN”シリーズです。これにより、Windowsを扱い慣れたSIer様にも訴求しやすくなりました」(新明主任)。
この「HDLM-GWIN」シリーズは、「Windows Storage Server 2003 R2」を搭載しているため、Active Directoryで管理するネットワークへの追加も簡単だ。ユーザーIDによる個人認証や組織体系に応じたアクセス制御などによって、内部統制に対応する強固なセキュリティ環境が実現できる。また、「Windows Storage Server 2003 R2」には、データ実行防止機能である「Data Execution Prevention(DEP)」やWindowsファイアウォールなど、Windows Server 2003 Service Pack1ベースのセキュリティ機能が搭載されており、ウイルスなどの攻撃からサーバーを保護する。
付加価値の高い
自社開発のRAIDコントローラ
「HDLM-GWIN」シリーズの信頼性は非常に高い。アイ・オー・データ機器が自社開発したRAIDコントローラー「DELTA2」を搭載し、接続しているパソコンには一切負担をかけず、内蔵する2台のハードディスクに同じ内容が記録できる。どちらか一方のハードディスクにトラブルが生じた場合、自動的に障害ドライブを切り離し、障害ドライブが交換されるまで正常ドライブのみで運用を継続する。
ドライブの交換は電源を入れたまま簡単に交換できるので、ディスククラッシュ時でもシステムが停止しない。また、障害ディスク交換後のリビルド時でもファイルアクセスが可能なため、リビルドの終了を待つ必要すらない。
「“DELTA2”は、ハードウェアRAIDで、データをリアルタイムに二重化しています。信頼性、管理・運用性が高く、お客様からも非常に喜ばれています」(新明主任)。
また、アイ・オー・データ機器は、セキュリティニーズが高いユーザーに対しては、ストレージを活用し、シンクライアント並みのセキュリティを実現する「NonCopy」も提供している。「NonCopy」を活用すると、文書の更新は「HDLM-GWIN」シリーズ上でしかできなくなり、ストレージや外部記憶媒体に書き出しすることができなくなる。また、クライアントPCの操作画面を画像でサーバーに記録する「RealCapture」など、セキュアな環境を実現するソリューションを「HDLM-GWIN」シリーズに揃え、提案していく構えだ。
ユーザーの声に応えたアイ・オー・データ機器の提案は、コンシューマ市場から法人市場まで、幅広く受け入れられている。パートナーにとっても扱いやすいソリューションであるため、今後の期待も大きい。
アイ・オー・データ機器=http://www.iodata.jp/