Special Issue
<セキュリティソリューション特集> 新たな課題として「ネットワークセキュリティ」に注目が集まる 後編
2007/11/19 19:56
週刊BCN 2007年11月19日vol.1212掲載
「今日から役立つログ管理」がキーワード
現状を「見える化」する『InfoTrace-OnDemand』
■ログを活用するSaaS型サービスが好調
「個人情報保護法」の施行により、企業のセキュリティ意識は急激に高まった。市場には、情報漏えい対策として各種ソリューションが拡充され、多くの企業が、それらの製品を導入している。なかでも注目されているのが、パソコンの操作ログを収集し、ユーザーの利便性を損なうことなく導入・運用でき、ユーザーへの「抑止効果」も期待できるフォレンジックだ。ソリトンシステムズが提供しているログの監視・分析ツール『InfoTrace』は、すでに多くの導入実績があり、市場からの支持を獲得しているソリューションである。
「『InfoTrace』は、情報漏えい対策として導入されているケースが多いようです。しかし、日本版SOX法への対応という観点から、内部統制の構築が課題となっている今、ログを活用し、社内の“見える化”を実現するレポーティング機能も注目されています」と、オンデマンドビジネス部の高橋修一氏は語る。
同社は、オンデマンドでフォレンジックを提供するSaaS(Software as a Service)型のソリューションである『InfoTrace-OnDemand』を提供している。『InfoTrace-OnDemand』は、同社から提供されるエージェントソフトをインストールするだけですぐに始められるソリューションで、監視サーバーの設置や運用は不要。「プリンタから何を印刷したのか」「USBメモリなど外部記憶媒体の使用状況」「電子メールやWebメールの添付ファイル」「社員のWeb閲覧内容」などを視覚的にわかりやすいグラフで表示し、社内の「現状」を的確に把握する。
■情報漏えいにつながる流出経路の約8割をフォロー
『InfoTrace-OnDemand』のトップ画面は、情報漏えいにつながる流出経路の約8割、クライアントPCを介する漏えい経路については、そのほとんどをフォローしている。また『InfoTrace-OnDemand』は、あらかじめ用意されたエージェントをインストールすれば、すぐにサービスを開始できるなど導入のハードルが低く、運用負担も極めて少ないため、中堅・中小規模企業に適したソリューションとして展開している。「マネジメントが容易になることから、大企業のお客様が購入されるケースもあります。非常に幅広いお客様から支持されているソリューションと言ってよいでしょう」(高橋氏)。
■生産性の向上・TCOの削減 これらの課題も解決する
「これまで、ログは有効活用されることなく、“取りだめ”となっているケースも少なくありません。お客様は、レポートの作成をアウトソースすることで本来の業務に集中できますし、“現状を把握”できるため、より効果的な対策を施すことができます」と、高橋氏。さらに『InfoTrace-OnDemand』はプログラムの利用状況やWeb閲覧履歴なども「見える化」するため、社内の生産性を向上させる役割も担う。高橋氏によると「メディアプレーヤーやゲーム、オークションサイトの利用など、明らかに業務外利用をしているユーザーも、『InfoTrace-OnDemand』によって明確に把握できるようになります。『InfoTrace-OnDemand』導入後、こういった業務外利用が激減した企業も多く、実際に喜ばれています」とのことだ。
またパートナー企業にとっては、『InfoTrace-OnDemand』を活用することで、新しいソリューションを作ることができるというメリットもある。
「『InfoTrace-OnDemand』だけではなく、当社ではさまざまなソリューションを提供しています。的確な現状把握により、効果的なソリューションを提案することもできます」(高橋氏)。
ユーザーのすそ野を広げ、多くの企業の課題である情報漏えい対策・内部統制・TCOの削減を解決する『InfoTrace-OnDemand』は、小規模から大規模システムまで運用負担をかけずに効果的な情報漏えい対策を実現するソリューションとして、市場から高い期待が寄せられている。
ソリトンシステムズ=http://www.soliton.co.jp/