週刊BCN特別企画 ■■AI時代のIT需要を探る■■

エッジコンピューティングビジネスの勝ち筋
データ活用やAI導入の加速により、エッジコンピューティング技術を活用した
ソリューション提案が新たなビジネス領域に進出するチャンスとなっている

× こちらから>>

Special Feature

日本マイクロソフトの中堅・中小企業戦略 AIを軸にしたデジタル化で競争力向上に貢献

2025/04/28 09:00

週刊BCN 2025年04月28日vol.2057掲載

 日本マイクロソフトが、中堅・中小企業向け戦略を強化している。AIを軸とするデジタル化支援を取り組みの中心に置き、生成AIサービス「Copilot」をはじめとした最新ソリューションの提案、パートナーと共に運営する全国各地の「Microsoft Base」を拠点とした活用サポートやパートナーとの連携充実などを積極的に進め、日本全体の競争力向上に貢献したい考えだ。
(取材・文/大河原克行、編集/藤岡 堯)
 

 同社で中堅・中小企業、地方自治体向けのビジネスを担当しているのは、コーポレートソリューション事業本部だ。2024年1月に事業本部長に就任した小林治郎氏は、米Dell(デル)=現Dell Technologies(デル・テクノロジーズ)=日本法人で中堅・中小企業ビジネスを統括した後、Webマーケティングのリードプラスで社長、会長を歴任し、中堅・中小企業向けインターネット広告運用サービスを手掛けてきた。「日本のすべての中堅・中小企業、地方自治体がAIの力で、より多くのことを達成できるようにする」をミッションに掲げており、小林事業本部長は、「長年にわたり、中堅・中小企業のデジタル化の支援をしてきたが、今こそ、これを加速できる最大のタイミングが訪れている」と断言する。
 
小林治郎
執行役員常務 コーポレートソリューション事業本部長

 その背景にあるのが、AIの登場だ。「AIによって、中堅・中小企業のデジタル化のハードルは下がる」と小林事業本部長は語る。

 現在、同社では、AIの活用提案において、「AIを使う」と「AIを創る」という二つのアプローチを進めている。

 「AIを使う」では、「Microsoft 365 Copilot」を活用することで、AIをすぐに利用できる提案を行っている。情報共有および情報の理解の促進だけでなく、業務効率の大幅な向上などにより、人材不足の課題解決や、煩雑な業務の効率化を進め、より付加価値が高い作業に人をシフトできるよう支援している。

 「AIを創る」では、「Microsoft Copilot Studio」や「Azure AI Foundry」「Azure OpenAI Service」を通じて、顧客ニーズに合わせて、自社システム内にAIを組み込んだり、業種に特化したAIモデルにカスタムしたり、自社で利用しているアプリケーションに統合して利活用したり、といったことが可能になる。
この記事の続き >>
  • Copilotの浸透に注力
  • Microsoft Baseを拠点に
  • EOSは大きなチャンス

続きは「週刊BCN+会員」のみ
ご覧になれます。

(登録無料:所要時間1分程度)

新規会員登録はこちら(登録無料)

会員特典

詳しく見る
  1. 注目のキーパーソンへのインタビューや市場を深掘りした解説・特集など毎週更新される会員限定記事が読み放題!
  2. メールマガジンを毎日配信(土日祝をのぞく)
  3. イベント・セミナー情報の告知が可能(登録および更新)
    SIerをはじめ、ITベンダーが読者の多くを占める「週刊BCN+」が集客をサポートします。
  4. 企業向けIT製品の導入事例情報の詳細PDFデータを何件でもダウンロードし放題!
  • 1

関連記事

米Microsoft、国内リージョンでHPCを導入 高度なAI処理能力、計算リソースを提供

【2025年 新春インタビュー】日本マイクロソフト AI活用は企業価値を高めるフェーズへ

日本マイクロソフト、XDRとSIEMを統合、運用を効率化 セキュリティー対策のスタンダードに

外部リンク

日本マイクロソフト=https://www.microsoft.com/ja-jp/