Special Feature
フィンランドWithSecure、年次イベントを開催 防御や運用にAI活用し中堅・中小に訴求
2024/06/20 09:00
週刊BCN 2024年06月17日vol.2018掲載
(取材・文/堀 茜)
攻撃対象は拡大の一途
イベントのオープニングに登場したコスケラ暫定CEOは、「サイバーセキュリティーにおいて、依然として中堅・中小企業が取り残されている状況が続いている」と警鐘を鳴らした。「これまでサイバーセキュリティーのプレイブック(対策手順)が大手企業向けに作られてきた中、犯罪者はランサムウェア攻撃の組織化などをしており、今や誰もがサイバー犯罪を行えるような状況だ」と話し、企業の規模にかかわらず高いレベルのセキュリティー対策が求められていると指摘した。犯罪者が先進的なテクノロジーを利用して攻撃手法を巧妙化させることはもちろん、デジタル化が進展したことでアタックサーフェス(攻撃対象)が拡大し、子会社や取引先などサプライチェーン上でぜい弱な部分を突かれるなど、セキュリティー課題は拡大している。サプライチェーンに連なる中堅・中小企業をセキュアにすることが求められており「攻撃者がどのように攻撃したいのかを理解し、自社のアタックサーフェスを理解する必要がある」(コスケラ暫定CEO)。これに対応するため、同社はEPP(エンドポイント保護製品)やEDR(Endpoint Detection and Response)を軸としたセキュリティープラットフォーム「WithSecure Elements Cloud」に、エクスポージャー・マネジメントを追加すると発表した。
- 侵入経路の判定や、支援ツールなどにAI活用
- 顧客との関係維持に注力
- 日本でのパートナー販売を拡大
- 犯罪集団がブランド化、攻撃にAI活用の動きも 主席研究員がサイバー攻撃の現状を解説
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