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米Nutanixが年次イベント「.NEXT 2024」を開催 ITインフラの混乱を収めるための顧客/パートナーとの“ジャーニー”

2024/06/13 09:00

週刊BCN 2024年06月10日vol.2017掲載

【スペイン・バルセロナ発】米Nutanix(ニュータニックス)は5月21~23日(現地時間)、スペイン・バルセロナで年次カンファレンス「.NEXT 2024」を開催した。会場に集った4000人を超える顧客やパートナーがもっとも期待していたこと、それはおそらく「米VMware(ヴイエムウェア)の製品からの移行を検討する顧客を、ニュータニックスはどう受け入れようとしているのか」という問いに対する回答だったのではないか。ニュータニックスは、混乱の中にあるヴイエムウェアユーザーの受け皿となる準備ができているのか。現地での3日間の取材をもとにレポートする。
(取材・文/五味明子、編集/日高 彰)
 

 米Broadcom(ブロードコム)によるヴイエムウェアの買収が完了した2023年11月以来、ヴイエムウェアの顧客とパートナーは、ポートフォリオの大幅な改組やライセンスの契約変更、既存事業の一部終了といった、ブロードコムが次々と実施する“変革”に当惑し、少なくない顧客がほかの基盤への移行を検討している。

 だが、カンファレンス期間中、ラジブ・ラマスワミCEOをはじめとするニュータニックス幹部“Broadcom”や“VMware”といったキーワードを直接口にすることはほとんどなく、移行へのアプローチを大々的に宣伝することもなかった。5月23日に日本の報道陣とのグループインタビューで、ヴイエムウェアユーザーの受け入れに関して問われたラマスワミCEOは「顧客の期待はわかっている。われわれの仕事は顧客とのコンセンサスを探りながら、長いスパンでジャーニーを継続していくことだ」と回答し、移行の支援は息の長い取り組みになるとの見方を示した。
 
ラジブ・ラワスワミ CEO

 世界中の企業が採用してきたヴイエムウェアの製品に代わって注目度が高まっているにもかかわらず、むしろ慎重な態度を崩さないように見えるニュータニックスの姿勢は、どんな戦略に裏打ちされているのか。
この記事の続き >>
  • IT環境の刷新を3段階で支援
  • エコシステムの強化で“移行先”としての準備が進む
  • 国内からも要望が強かった3Tier構成への対応

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