Special Feature
未来は全て“生成”される AIエコノミーのリーダー、NVIDIAが年次イベント開催
2024/04/25 09:00
週刊BCN 2024年04月22日vol.2011掲載
(取材・文/五味明子、編集/日高 彰)
生成コンピューター実現のため性能とソフトウェア環境を大幅進化
フアンCEOはここ1~2年、エヌビディアがフォーカスする分野として「アクセラレーテッドコンピューティング」と「生成AI(GenAI)」を挙げている。コンシューマーPCの世界でGPUによる高速なグラフィックス処理を実現し、企業として大きな飛躍を遂げたエヌビディアにとって、一部の処理をCPUから専用ハードウェアへ移すことで作業を大幅に高速化するアクセラレーテッドコンピューティングの考え方は会社の原点そのものであり、その適用範囲はPCだけでなく、データセンターやスーパーコンピューターへと広がりを見せている。そして、アクセラレーテッドコンピューティングの恩恵を受けて発展し、エヌビディアを時価総額2兆ドルに押し上げた存在が、生成AIである。今回のGTC 2024では、生成AIに対するエヌビディアの他を圧倒する熱量が、具体的な製品リリースやパートナーシップとして表出した格好だ。
数多く行われたアナウンスの中で、ここでは生成AIに関連して特にエンタープライズにおいて重要と思われる二つのリリースの概要を紹介する。
- 生成AIのための新アーキテクチャー「Blackwell」
- 推論ワークロードを最適化する マイクロサービス「NIM」
- トレンドに沿った製品投下は単なる推論を超える第一歩
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