Special Feature
【2023年 新春インタビュー】大塚商会 中小企業のデジタル化を前進させる
2023/01/09 09:00
週刊BCN 2023年01月09日vol.1952掲載
――2022年のビジネスはどのように推移したか。
今までの売りたいものを売るという方向から、お客様に寄り添った提案をしていくとの宣言を1月に行った。労働分配率や待遇に加え、職場環境の部分の見直しも進めた。少しずつ変わり始めている状況で、苦しかった前年に比べると前進できた年だった。
――ハードウェアの品不足の影響は。
PCもサーバーもネットワーク系の製品も、年初の段階では品不足が激しかった。メーカーによってはまだばらつきがあり、予断を許さない状況ではあるものの、PCなど製品によっては落ち着いており、一頃に比べるとだいぶ安定するようになった。
――主力商材である複写機の状況はどうか。
複写機の供給も不安定だった。当社では、支店の売り上げに占める複写機の割合は大きく、厳しい状況となっていたが、インターネット回線の見直しを提案したり、クラウドサービスなどを売ったりするかたちで山場を乗り越えることができた。得意とする商材以外にもニーズがあることがはっきりと見えており、お客様に寄り添うという考え方が徐々に浸透している。
――コンセプトとして掲げる「オフィスまるごと」で、主要な商材を11の大分類に再整理した。狙いは。
今までの分類では、新しいニーズと古いニーズが同じ区分に入っている状況が見えてきたため、集計の仕方を変えることにした。ニーズをより把握しやすくすることが狙いで、エンドユーザーから見ると何も変わらない。営業の現場でエンドユーザーのニーズを意識するようになってきたのは、社員の気持ちがだいぶ変わってきていることの表れだとみている。
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