業界団体のJIET(日本情報技術取引所)に、会員企業の若い社員同士の交流を図り、仕事に対するモチベーションアップとスキル向上を目指す「青年委員会」がある。最前線で活躍する元気な若手メンバーが集まって、ビジネスの創出を目的に活動する。2017年3月に委員となった濱川菜摘美は、裏方として運営に携わっている。トラスコムのシステム営業部員として、本業を遂行しながら委員活動を行い、ときには地方に出向くこともある。忙しい日々を送っているが、「私と同世代の人たちが熱く議論したり、実際に交流して話しをしたりすると、いい刺激になる」。青年委員会が開催するセミナーやディスカッションは、将来的に業界を背負って立つ若手にとって貴重な場だ。
濱川は大学卒業後、ファッション業界へと進む。大手アパレル企業に入社し、「人とのコミュニケーションが好き」ということで店舗での接客業を選択。会社から期待され、3年が経過した時点で店長に昇格する話がもち上がった。そのとき、トラスコムの奥園孝二代表取締役と会う機会があった。奥園代表取締役は濱川の仕事ぶりをみてヘッドハンティング。ITの世界へと踏み出した。
当時、濱川はITの知識がまったくなく、しかも、「ITは新しいテクノロジーが次々と出てくるので、非常に流れが早い業界」と、前職の業界と比べると追いつくのがやっとだったことを打ち明ける。ただ、「私がわからないからこそ、勉強して理解し、お客様にわかりやすく説明することを念頭に置いている」。この営業スタイルは、ユーザーからも評価されているようだ。
IT業界に入って、まだ2年。今のスタイルに、「ボタンのかけ違いがなく、お客様の会社に安定して役立つ営業」を付加して、次のステージに上がろうとしている。子どもの頃、「かっこいい大人になりたいと、いつも思っていた」。その夢を果たすため、濱川の奮闘は続く。(敬称略)
プロフィール
濱川菜摘美
1990年6月、神奈川県鎌倉市生まれ。大学卒業後、オンワード樫山に入社。店舗スタッフとして接客などの営業関連業務に携わる。2016年5月、トラスコムに入社。システム営業部として業務を遂行するかたわら、JIET(日本情報技術取引所)の青年委員会委員としても手腕を振るう。趣味は、音楽フェスに行ったり、愛犬と散歩したり、お酒を飲んだりすること。