神崎洋治さんは、IT業界の動向を追うテクニカルライター兼コラムニストとして、多くの雑誌にパソコンやインターネット関連の記事やコラムを執筆する。また、一般企業向けに製品化や販売戦略のコンサルティングやカタログ・店頭POPといった販促アイテムの制作なども行っている。
ライティングとコンサルティング事業を手がけるトライセックを設立したのは2つの理由から。1つは、「情報を提供することがビジネスとして最適だ」と判断したからだ。もう1つは、「自分が考えたものをブランドとして提供していきたいから」。「ライターで情報を収集し、コンサルティングでビジネスノウハウを蓄積するのは、新しいビジネスを手がけるため」でもある。これまでさまざまな企業を取材してきた。第3の事業の柱とするビジネスは、「インターネット」。
「日本では、インターネットビジネスで収益を確保するのは難しい。今は『ビジネスにならない』というのが正論だ。だが、オンラインですべてが完結する世界が当たり前になる」今は、「オンライン上で製品を売るか、サービスを売るかを模索している。安いコストでシステムを構築し、少人数でサポートまで行える仕組みを作っていく」段階。3年後には、「自分が考えたブランドを提供する」ことが具現化する。
プロフィール
(こうざき ようじ)東京都板橋区生まれ。法政大学経済学部卒業後、OAメーカーでユーザーサポートや製品企画に従事。90年、周辺機器メーカー緑電子に入社。製品企画や販売促進、広報、広告などの責任者を担当。96年、独立してコンサルティング・ライティング事業を手がけるトライセックを設立。設立から3年間、アスキー特派員として、シリコンバレーでベンチャー企業を取材、寄稿を中心に事業を拡大していく。00年、販売促進とコンサルティングの活動拠点を日本に移す。