前回は、コロナ禍においてはリーマンショック時と異なり、日本企業のIT投資はむしろ加速していることを述べた。コロナ禍という「外圧」が、IT化の遅れで近年グローバル競争において劣勢であった日本企業にとって、大きく変わる転換点となる可能性がある。今回は、これから企業のデジタル化をどのように進めていくかについて考えていきたい。
効率化のためのデジタル化
これまでの回で、日本企業は「人間系」(アナログ・暗黙知)の仕組みを基に発展してきたことによりIT化が遅れ、グローバル競争で後れを取っている点を指摘してきた。一例をあげると、売り上げが100億を越える一定規模の企業であっても、基幹業務全体をERPでカバーできている企業は半数に至らないと思われる(会計業務はIT化できているが、販売や生産管理は古いシステムをつぎはぎで使っている―実質的にはほとんど使えていない―という企業は多い)。今、コロナ禍において急速にIT投資が進んでいるのがこの領域である。業務の属人化を防ぎ、業務をいわば「効率化」するためのシステムである。
続きは「週刊BCN+会員」のみ
ご覧になれます。
(登録無料:所要時間1分程度)
新規会員登録はこちら(登録無料) ログイン会員特典
- 注目のキーパーソンへのインタビューや市場を深掘りした解説・特集など毎週更新される会員限定記事が読み放題!
- メールマガジンを毎日配信(土日祝をのぞく)
- イベント・セミナー情報の告知が可能(登録および更新)
SIerをはじめ、ITベンダーが読者の多くを占める「週刊BCN+」が集客をサポートします。 - 企業向けIT製品の導入事例情報の詳細PDFデータを何件でもダウンロードし放題!
- 1
関連記事
【日本企業がデジタルで強くなるための処方箋・2】これからの日本に必要なIT・ソフトウェア
【日本企業がデジタルで強くなるための処方箋・1】これからの日本に必要なIT・ソフトウェア
ビジネスエンジニアリング 動作デジタル化で能力向上サイクル構築 「mcframe MOTION」に新コンセプト
外部リンク
Made in Japan Software & Service Consortium=https://www.mijs.jp/