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【インテグレーターのためのコンサルティングポイント・3】BPRとDXの違いとは?

2022/08/16 10:00

 社内にDXを正しく理解している従業員が少ないと、DXがうまくいかない傾向が高い。特に誤った認識として目立つのは、「DX=デジタル化」である。ただデジタル化しただけではDXとはいえず、30年前に流行したBPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)と大差ない。BPRは「業務の本来の目的に向かって、既存の組織や制度を抜本的に見直し、プロセスの視点で、職務、業務フロー、管理機構、情報システムをデザインし直す(リエンジニアリング)という考え方」だ。DXとはどう違うのだろうか。

 「令和3年度版 情報通信白書」によると、DXは「企業が外部エコシステム(顧客、市場)の劇的な変化に対応しつつ、内部エコシステム(組織、文化、従業員)の変革を牽引しながら、第3のプラットフォーム(クラウド、モビリティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術)を利用して、新しい製品やサービス、新しいビジネスモデルを通して、ネットとリアルの両面での顧客エクスペリエンスの変革を図ることで価値を創出し、競争上の優位性を確立すること」と定義されている。「顧客・市場の破壊的な変化に対応」「組織・文化・従業員の変革を牽引」「ITを利用してネットとリアルの両面での顧客経験の変革」の3本を整え、その上で「新しい製品・サービス・ビジネスモデルで競争上の優位性を確立する」ことが求められているのだ。

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