その他

【ITコーディネータが取り組むIoTとAI・3】IoTハカリを自分たちで作るか

2022/06/28 11:00

 IoTハカリソリューション「焼くッチャ君」導入の本命だった店舗は大きな駅の中にあり、商品のクロワッサンは駅ビル内の遠く離れた場所で作り、1日に何度も台車で商品を店舗まで運んでいる。焼くッチャ君が導入できれば、製造現場から店舗の在庫状況が手に取るように分かるはずである。だが、導入は上手くいかなかった。実験的に作ったIoTハカリが分厚すぎたのである。縦横の寸法はしっかり計測したのだが、高さについてはコストの都合で部品の構造がそのまま出ていた。これでは店舗での作業が難しくなると指摘され、この時点での導入は諦めることになった。数年前の実証実験でのことではあるが、苦い経験だ。
 
重量計測部分で随分高くなってしまったIoTハカリ

 筆者が参画したプロジェクトのメンバーは、ソフトウェアに強みを持っている。ビジネスコンテスト「北九州でIoT」の当時から、ソフトウェアはそれなりの形ができていた。IoTハカリで取得したデータは、MQTTでIBMブランドのクラウドサービスにアップロードして、データベースに保持する。リアルタイムのデータと、蓄積したデータはWebブラウザーやAndroid OS搭載タブレット端末のアプリでも表示できるようにした。また、その表示は重さではなく、商品の個数にしているし、個数の変動からおおよその売上個数も分かるようになっている。また、1日の売り上げの傾向線や、前週の同じ曜日の実績線も表示するグラフとしても見ることができる。
 
リアルタイムの在庫数を表示する画面

続きは「週刊BCN+会員」のみ
ご覧になれます。

(登録無料:所要時間1分程度)

新規会員登録はこちら(登録無料)

会員特典

詳しく見る
  1. 注目のキーパーソンへのインタビューや市場を深掘りした解説・特集など毎週更新される会員限定記事が読み放題!
  2. メールマガジンを毎日配信(土日祝をのぞく)
  3. イベント・セミナー情報の告知が可能(登録および更新)
    SIerをはじめ、ITベンダーが読者の多くを占める「週刊BCN+」が集客をサポートします。
  4. 企業向けIT製品の導入事例情報の詳細PDFデータを何件でもダウンロードし放題!
  • 1

関連記事

【ITコーディネータが取り組むIoTとAI・2】IoTハードウェアの開発と導入の苦しみ

【ITコーディネータが取り組むIoTとAI・1】コミュニティが挑戦したビジネスコンテスト

【デジタル社会の光と影・1】GIGAスクール構想(概要編)

外部リンク

ビビンコ=https://vivinko.com/

ITコーディネータ協会=https://www.itc.or.jp/