ハードウェアとソフトウェアに込められている価値
多くの企業のハードウェアやソフトウェアには、開発・製造部門の技術や営業・販売部門が捉えた顧客・市場ニーズという「価値」と、経営部門のマネジメントで評価した「成果」が込められている。さらに、成果はサプライチェーンによって「新たな価値」となって、効率的に社会へ供給・分配され、企業の存在意義が広まっていくことになる。一方で、社会からサプライチェーンに求められている価値は、SDGsなどの「顧客や社会の問題の発見と解決による新たな価値」であり、「組織内の業務生産向上や働き方の変革」により生み出される価値である。この価値を、ハードウェアとソフトウェアにどのように込めるかということが、モノづくりプロセスで大切になってきている。
従来のモノづくりプロセスでは、「守りのIT」が現場からのボトムアップ、「攻めのIT」がトップダウンのように担当すれば実施できると思われてきた。しかし、現在では、組織内の業務生産向上や働き方の変革で生み出される価値は、守りのITにおけるモノづくりDXの対象であり、顧客や社会の問題の発見と解決による新たな価値が攻めのITのモノづくりDXの対象である。「価値」を基準とすることで、自社だけが生む価値ではなくボトムとトップおよびサプライチェーンによって生む価値が協調するデザインが必須となった。
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