その他

【NFTを用いた新規事業開発の手引き・2】考慮すべき二つのポイント

2022/06/14 10:00

 前回は「NFTの特徴とその利点」について述べた。今回は、本題のNFTを用いた「新規事業開発」に関して考慮すべき点に触れていく。NFTを活用した新規事業を起こす上で考えるべきことは多くあるが、ここでは「コンテンツとユーティリティの設計」「顧客価値とNFTの特徴の関係」の二つをポイントとして挙げたい。

 まず、コンテンツとユーティリティの設計についてだが、ここでのコンテンツがNFTとひも付けるデジタルデータ、ユーティリティがNFT保有者の行使できる実用的な権利を指す。例えば、ある芸術家が自身の絵画データとひも付くNFTを発行した場合、作品の画像データがコンテンツとなる。また、保有者限定の展覧会を開催する場合、ユーティリティは展覧会への参加権となる。コンテンツに関して、そのデータ形式はさまざまなパターンが考えられるものの、基本的にはサービスに沿ったものを任意に選択する形で問題ない(NFTとデータをひも付ける方法によってはデータサイズが大きなネックとなる場合もある)。

 ユーティリティに関して、NFT黎明期は単にコンテンツの購買を証明するのみのNFTがほとんどであったが、現在ではさまざまなユーティリティを持ったNFTが登場している。この流れが進むほど、保有者に権利を提供するためのプラットフォームが必要となり、NFT関連のサービスはさらに多様化・個別化していくとみられる。

続きは「週刊BCN+会員」のみ
ご覧になれます。

(登録無料:所要時間1分程度)

新規会員登録はこちら(登録無料)

会員特典

詳しく見る
  1. 注目のキーパーソンへのインタビューや市場を深掘りした解説・特集など毎週更新される会員限定記事が読み放題!
  2. メールマガジンを毎日配信(土日祝をのぞく)
  3. イベント・セミナー情報の告知が可能(登録および更新)
    SIerをはじめ、ITベンダーが読者の多くを占める「週刊BCN+」が集客をサポートします。
  4. 企業向けIT製品の導入事例情報の詳細PDFデータを何件でもダウンロードし放題!
  • 1

関連記事

【NFTを用いた新規事業開発の手引き・1】ビジネスでどのように役に立つのか?

「NFT」は価値観を変える革命だ

「NFT」の用語解説、役割と今後の課題は?

外部リンク

クラウドサーカス=https://cloudcircus.jp/