不動産業は、社歴が長いベテラン社員も多く、今まで行われていたやり方や風習がある業界の一つだ。属人的な業務になっていることも多い。そのため、IT化には現場をまとめあげて引っ張っていくリーダーがいるか、導入前後の教育環境はできているか、現場の意見を取り入れているかなどが重要だ。
一番多く見られるのが、長い準備期間と予算を使って導入したものの、現場は全く使いこなせず、導入前の状態に戻っているということだ。機能が多すぎて何をどうすればいいか分からず、教育も浸透しないまま使い始めた。なぜ導入したか、導入することのメリットは何かを社員は理解していなかったため、結局は昔の状態に戻ってしまうのだ。
現場にとっては、工数が掛かっても元々のやり方が慣れているのでやりやすい。そのような状況だからこそ、何度も何度も教育する機会を設けて、新しいシステムを理解してもらわなければならない。分からない人のために、すぐにサポートできる体制を組み立てておくことも大切だ。失敗パターンの共通点を見ると、1時間程度の説明会のみ開催し、マニュアルを用意したものの社員が目を通していないというケース。いざ利用を始めたが、問い合わせが集中し、処理が回らずパンクしてしまう。特に導入直後は、サポートの体制を強く整えておくべきだ。
続きは「週刊BCN+会員」のみ
ご覧になれます。
(登録無料:所要時間1分程度)
新規会員登録はこちら(登録無料) ログイン会員特典
- 注目のキーパーソンへのインタビューや市場を深掘りした解説・特集など毎週更新される会員限定記事が読み放題!
- メールマガジンを毎日配信(土日祝をのぞく)
- イベント・セミナー情報の告知が可能(登録および更新)
SIerをはじめ、ITベンダーが読者の多くを占める「週刊BCN+」が集客をサポートします。 - 企業向けIT製品の導入事例情報の詳細PDFデータを何件でもダウンロードし放題!
- 1
関連記事
【不動産業界で見たIT化の成功と失敗・1】成功して実現する四つのメリット
【オンライン化推進におけるSaaS活用のススメ・2】顧客と直接触れ合うフロントシステムの重要性
注目 新興AIベンダー(予測 編) 人の経験や感覚、勘をAIに置き換える 精度の高さで新しい価値提供を目指す