まずは、「デジタル化に失敗しない」ために地方中小企業においてデジタル化が成功しづらい独特の理由が存在することを紹介する。
一つめは、「アナログ・ネイティブな中高年比率が高すぎる」ということだ。地方中小企業には、学生時代に携帯電話もなく、社会人になって徹底したリアル志向の文化で育てられた対面や電話によるコミュニケーションが得意だがチャットやWeb会議を苦手とする「アナログ・ネイティブ」世代が社内の大多数を占めている会社が多い。
その世代の多くは、自らの存在価値を下げかねない業務のデジタル化に対して強い警戒感を持っており、積極的にデジタル化を推進することが滅多にない。実は、筆者も自社の案件管理をデジタル化に移行する際、「見づらい、使いにくい」と最後まで反対していた。デジタル化された働き方が、リアル志向で育った世代にとっては結構きついのは事実なのだ。
二つめは「通勤が楽だから」。満員電車で長時間通勤することを「痛勤」と称する都市部と違い、地方都市では車通勤が基本であり、車中で音楽や動画を楽しみながら過ごす数十分の通勤時間を苦痛だという声を聞かない。
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