その他

【IT業界に必要な人材やあるべき姿とは・1】ITシステム開発の業務委託と自社開発の今後

2022/05/30 10:00

 企業の経営資源である「人・モノ・カネ・情報」のうち、最も大切なものは「人」である。IT業界においても例外でなく人材が最も大切な経営資源となる。そこで、この連載では人に関して焦点をあて、今後のIT業界に必要な人材やあるべき姿について述べる。

 昨今、多種多様なITシステムが登場しており、今後もITシステム開発がさまざまな分野で必要とされることは間違いない。そのような状況の中、ITシステム開発において最も大切なことは、どのように人材(ITエンジニア)を確保するかである。

 人材確保の方法は、業務委託又は自社開発の2パターンに大別される。業務委託の場合、社外の人材を活用した開発となり、メリットとして「費用の変動費化」が可能であること、デメリットとして「システム化対象の業務に不慣れ」「仕様変更の対応が契約に縛られる」などがある。一方、自社開発の場合、社内の人材を活用した開発となり、メリットとして「システム化対象の業務に詳しい」「コミュニケーションが取りやすい」「仕様変更の融通がきく」こと、デメリットが「費用が固定費化する」などとなる。業務委託と自社開発のメリットとデメリットは表裏の関係ということだ。
 
業務委託・自社開発体制のイメージ

 ITエンジニアは常に人手不足であり、情報処理推進機構の「IT人材白書2020」によると約90%の企業が人材の質的な不足感を持っているという。ITシステム開発現場から、絶えず増員の要望が管理職側に上がってきている状態ということだ。

続きは「週刊BCN+会員」のみ
ご覧になれます。

(登録無料:所要時間1分程度)

新規会員登録はこちら(登録無料)

会員特典

詳しく見る
  1. 注目のキーパーソンへのインタビューや市場を深掘りした解説・特集など毎週更新される会員限定記事が読み放題!
  2. メールマガジンを毎日配信(土日祝をのぞく)
  3. イベント・セミナー情報の告知が可能(登録および更新)
    SIerをはじめ、ITベンダーが読者の多くを占める「週刊BCN+」が集客をサポートします。
  4. 企業向けIT製品の導入事例情報の詳細PDFデータを何件でもダウンロードし放題!
  • 1

関連記事

【デジタルマーケティングの道・1】何から手をつける? 企業のマーケティングDX

【駆け出し担当者へ!「ナナメ上」のDX化情報・1】「制度改正のDX」の裏に潜む落とし穴

【中小企業が生き残るためのIT・1】社会が大きく変わる3要素

外部リンク

阿部伸治中小企業診断士事務所=https://www.abe-consultant-office.com/

ITコーディネータ協会=https://www.itc.or.jp/