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大塚商会 21年通期決算、増収増益も計画に届かず 大塚社長、強みの営業で「弱さが露呈した」
2022/02/03 16:00
週刊BCN 2022年02月07日vol.1910掲載
(齋藤秀平)
「公表している数字(計画)に届かなかったことについては大変申し訳なく思っている」。同社で開いた決算説明会で大塚社長は、21年通期の連結決算についてこう語った。結果として増収増益は確保したものの、順調に推移するとの見通しが外れたことにショックを隠せない様子だった。
同社にとっての誤算は、繰り返し感染者数が増えた新型コロナ禍の影響だ。21年は、下期(7月~12月)には感染状況が落ち着くとみていた。しかし、第5波によって夏場に十分な営業活動ができなかったほか、電子部品の不足や原材料費の高騰などがのしかかった。上期の売上高は前年を上回るペースで推移したが、下期は不足分を埋めきれず、前年割れの状況が続いた。
大塚社長は下期不振の要因として、まず1日の商談社数の低下を挙げた。組織変更や異動で新体制となった後の8月は営業1人当たり3.6社と商談していたが、それ以降は徐々に低下し12月は3社だった。また、複写機の顧客1社当たりの商材数が年間を通じて4.3商材と横ばいになったことや、AIを活用した商談の件数が微増にとどまったことも不振の要因とした。
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