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アドビ 法人営業強化へ顧客支援チームを組織 専門営業、カスタマーサクセス部門を設置
2021/07/01 16:00
週刊BCN 2021年07月05日vol.1881掲載
アドビによると、支援チームは、既存の営業チームの中に、専門領域を持った営業部隊やカスタマーサクセス部門を置く形で組織される。拡充対象としては、コンサルティングサービスを提供する「デジタルストラテジーグループ」などを挙げた。コロナ禍を受け、業界や企業規模に関わらず、デジタルトランスフォーメーション(DX)が法人の喫緊の課題となっていることに加え、DXにまつわる課題が多様化していることから、専門性の高い人員による支援チームの立ち上げを決めた。
法人向けではDXのコンサルティングサービスにも注力する。顧客の戦略・方針の策定段階から参画し、システムの導入計画や人材育成、実装、活用促進に至るまでトータルで支援していく。また、導入後のトレーニングについても手厚くケアしていくとした。
今回の説明会は、今年4月に就任した神谷社長が国内事業戦略を初めて披露する場となり、神谷社長は国内事業の新たなビジョン「心、おどる、デジタル」を公表した。ビジョン策定にあたっては、3カ月にわたって社員らのヒアリングを行い、「デジタルでわくわくする世界を作っていきたい」(神谷社長)との思いを込めたとする。
ビジョンを構成するの四つの柱として「Digitalize」(デジタル化)「Delight」(喜び)「Amaze」(驚き)「Foster」(育む)を設定した。 Digitalizeはペーパーレス化を通じて、あらゆる業務プロセスのデジタル化を進める姿勢を示し、Delightはデータを基にプロダクトや体験の価値を高め、顧客からの信頼を得るための施策を指す。AmazeはクリエイティブツールやAI技術の提供により、創造性のある社会の具体化に貢献することを表し、Fosterでは誰もがデジタル技術を使える環境づくり、次世代人材の育成などの活動を掲げた。神谷社長は「この柱を実現し、『心、おどる、デジタル』という社会づくりに貢献したい」と抱負を述べた。
説明会ではこのほか、アドビが有するクラウドサービスによる顧客体験向上の取り組みとして、コンテンツの自動生成技術などが紹介された。(藤岡堯)
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