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NEC 2025年度に売上高3兆5000億円 森田体制初の中期経営計画を発表 国内IT事業は個別最適から全体最適へ変革
2021/05/14 14:55
週刊BCN 2021年05月24日vol.1875掲載
強みの技術を顧客価値に転換
「成長」と「ベース」で成長を目指す
森田社長は新中計の発表に当たり、同社の成長モデルを示した。まず自社の強みについて「効率のよいR&Dと、日本で長年にわたって社会のインフラネットワーク基盤を支えてきたクオリティの高い実装力」と説明し、これらを価値に転換するために、自社技術の共通基盤化やM&Aなどの外部補完を進め、「グローバルと日本で高い収益とキャッシュ創出力を実現する」と述べた。その上で、「成長事業」と「ベース事業」の両輪で収益成長の実現を目指す方針を紹介。「デジタルガバメント/デジタルファイナンス」と「グローバル5G」「コアDX」「次の柱となる成長事業」の四つを成長事業に設定し、それ以外をベース事業に位置づけたとした。
成長事業とベース事業の考え方については「成長事業は、競争優位獲得強化のために優先的に資源配分し、増収増益をけん引する。ベース事業は、慎重な事業環境を前提とした上で収益性の改善に軸足を置く」と説明した。
同社は、新中計の経営目標として、調整後営業利益3000億円(20年度実績は1782億円)、調整後純利益1850億円(同1654億円)、EBITDA(利払い前・税引前・償却前利益)4500億円(同2958億円)も掲げている。
森田社長は「ベース事業は20年度の水準から確実な増加を狙い、その上でデジタルガバメント/デジタルファイナンス、グローバル5G、コアDXで大きく調整後営業利益を伸ばし、EBITDA4500億円を実現したい」と語った。
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