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豆蔵グループ再編 強みを統合してスケールメリットを出す 中間持ち株傘下にグループの半数を集約
2021/04/15 16:01
週刊BCN 2021年04月19日vol.1871掲載
相乗効果を意識したグループ構成で
成長の方向性を明確に
豆蔵デジタルHDは、グループ中核事業会社でITコンサルティングを強みとする豆蔵、制御系システムを手がけるコーワメックス、ERP導入のエヌティ・ソリューションズの3社を傘下に置く。三つの事業会社の従業員の総数は約800人で、ユーザー企業の業務プロセス変革を支援するITコンサルや、ハードウェアと密接に関わる制御ソフトや組み込みソフトの領域に力を入れる。もう一つの中間持ち株会社のオープンストリームHDは、流通・小売業向けのシステム開発に強いオープンストリームと生産管理パッケージソフトなどを手がけるニュートラルを傘下に置く。半導体設計の事業会社ジェイエムテクノロジーからクラウドやIT基盤系の技術者約160人をオープンストリームに移管したことから、この2社を合計した従業員数は1000人以上に増えている(図参照)。事業会社のオープンストリームは首都圏の流通・小売業に強く、ニュートラルは東海地区の製造業を柱とする。ターゲット業種や商圏が異なることから「人材や技術の交流を通じて、新規顧客の開拓につなげていく」(オープンストリームHDの吉原和彦社長)と相乗効果を見込む。
中間持ち株会社を軸とする二つのグループの事業は、製造業などの業種領域が一部隣接するものの、「目指す方向性が大きく異なる」と、吉原社長は話す。豆蔵デジタルHDは製造業のビジネスモデル変革やハードウェアと密接するソフト開発を主軸に据えるのに対して、オープンストリームHDは生産管理など業務アプリケーション領域を主戦場とする方針だ。
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