その他
米セールスフォース・ドットコム スラックを2兆9000億円で買収
2020/12/10 16:00
週刊BCN 2020年12月14日vol.1854掲載
セールスフォースのマーク・ベニオフCEOは買収契約にあたり、「セールスフォースとスラックは共に、エンタープライズソフトウェアの未来を形成し、オールデジタルでどこでも仕事ができる世界で、私たちの働き方を変えていく」とコメントを発表。同社の幅広い製品群にSlackを統合する方針を示している。スラックのスチュアート・バターフィールドCEOは買収後も事業の指揮を執る。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う世界的なリモートワーク需要により、チャットツールへのニーズは高まっているが、この市場ではマイクロソフトの「Teams」が急速にユーザー数を伸ばしており、スラックとの競合が色濃くなっていた。スラックは、SaaS専業の業務ソフトウェアベンダーとしては世界最大手のセールスフォースの傘下に入ることで、ビジネスアプリケーションの分野で存在感を大きく高めることができる。
またセールフォースは、複数製品を連携させるハブ機能「Customer 360」のインターフェースとしてSlackを活用していくとしており、今後はセールスフォース製品とサードパーティーのシステムを接続するためのAPIとしてもSlackが用いられるとみられる。(日高 彰)
- 1
関連記事
タブローを157億ドルで買収 分析機能を強化し顧客体験を最適化――米セールスフォース・ドットコム