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エイトレッド 学校法人でワークフローの商談数が急増 アカデミックライセンスが起爆剤に
2020/12/10 16:00
週刊BCN 2020年12月14日vol.1854掲載
同社が運営するワークフロー総研が4月、稟議の申請や承認の業務に携わる大学と専門学校の職員234人を対象に実施したアンケート調査では、80%が「紙では承認までのスピードが遅くなる」と回答。85.6%がシステム化や電子化を希望している実態が明らかになった。
同社は、オンプレミスとSaaSで提供する中堅・中小規模法人向けのX-pointと、オンプレミスで提供する大規模法人向けのAgileWorksを対象に、4月からアカデミックライセンスの提供を開始した。青木健一・執行役員は「学校法人の教職員のペーパーレス化を推進することで、生産性の向上やテレワークの推進につながると考えた」と狙いを説明した。
学校法人での商談数は、2017年度は10件、18年度は14件、19年度は16件と推移してきた。コロナ禍で市場環境が変化し、学校法人でペーパーレスのニーズが高まったことで、20年度の商談数は105件と大幅に伸びているという。
現在、同社の製品は50校を超える学校法人が導入している。このうち、説明会に出席した帝京大学本部情報センターの日座寛之氏は、AgileWorksを導入した結果、1年半で2500件の稟議書を電子化したことを紹介。案件によっては1カ月以上かかっていた稟議期間が、平均10日で決済できるようになったほか、稟議書のフォーマットや承認ルートを標準化したことで、業務が効率化できたことなどを導入効果として示した。
AgileWorksを選定した理由については、(1)帳票を紙イメージのままノーコードで電子化できる(2)複雑な承認ルートも標準機能で対応できる(3)同時接続数ライセンスで計画的な導入が可能の3点が決め手になったとした。
帝京大は、東京など全国5カ所にキャンパスがあり、全学への導入に向けてプロジェクトを進行している。さらに、今後は他のシステムとの連携についても進めていく方針だ。
エイトレッドの岡本康広社長は「働き方改革やテレワークに代表される時間や場所にこだわらない働き方が浸透し、ペーパーレス化がはやっていることで、ワークフローシステムを後押しする状況になっている」と市場の動向を分析し、「ワークフローシステム専業メーカーとして、今後もさまざまな価値を提供していく」との考えを示した。(齋藤秀平)
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