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スキャンディット ハンディ端末の置き換え狙う スマホでコードを読み取る需要を開拓
2020/12/03 16:00
週刊BCN 2020年12月07日vol.1853掲載
近年、スマートフォンに内蔵された画像処理エンジンやカメラの性能が飛躍的に高まったことで、既存のハンディターミナルを上回る性能のコード読み取りも可能になっている。これに加えて専用機器の機能をソフトウェア処理で置き換えることで、例えば店舗や倉庫の据え付けのカメラで商品棚を写した画像を分析し、どの商品が欠品しているのかを瞬時に判別したり、スマートグラスなどのウェアラブル端末からの映像を分析するといった用途にも応用できるようになる。
現時点では、コード読み取り、文字認識、拡張現実(AR)の主に三つの機能を実装。AR機能では、食品の成分表示、機械部品の取扱説明といった関連情報をスマートフォンの画面に表示することを想定している。2021年中には欠品判別などに使う物体認識の機能を付加していく。
すでに世界で1000社を超えるユーザーを獲得しており、業種別で見ると5割が流通・小売業、3割が物流、残り2割は製造・医療現場となる。国内では小売大手のイオンリテールを含む20社ほどに納入実績がある。日立ソリューションズが国内販売代理店となっている。今後はターゲットとする業種に強いSIerとも協業を進め、向こう3年間でユーザー企業100社への納入を目指す。(安藤章司)
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