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日立製作所の上期業績 営業利益の6割をITで稼ぐ Lumadaは鉄道や建機の悪影響を受ける
2020/11/05 16:00
週刊BCN 2020年11月09日vol.1849掲載
ITセグメントはコスト構造改革の成果が出る一方、リモートワークや非接触などコロナ禍で生まれた「新しい需要に対応した受注も増えている」と、河村芳彦・執行役専務CFOは話す。
デジタル変革ビジネスの戦略商材「Lumada」事業の売上高は、前年同期比1.6%減の4890億円。うちLumadaの中核商材を指すコア事業は9.1%増の2990億円と堅調に推移するものの、中核商材を応用した関連事業は同14.8%減の1900億円となった。これはLumadaの応用先である「鉄道事業や建設機械の事業環境が悪化している」(河村専務)ことが影響した。Lumada事業全体の通期(21年3月期)の見通しは前年度比6%増の1兆1000億円を見込む。コア事業の伸びが牽引する一方、関連事業は横ばいと見ている(図参照)。
上期の地域別売上高をみると、国内が前年同期比14%減、北米が同16%減、欧州が8%減、ASEAN・インドが21%減と主要市場が軒並み減収となるなか、中国は同7%増と市場が回復基調にあることを示唆する内容となっている。通期売上高は前年度比9.4%減の7兆9400億円、営業利益は同39.6%減の4000億円の見通し。(安藤章司)
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