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エイピアとエボルト オンライン展示会の領域で協業 来場者の行動データなどを分析
2020/10/29 14:49
週刊BCN 2020年11月02日vol.1848掲載
エボルトの検見崎裕代表取締役は、東京五輪・パラリンピックや、新型コロナウイルスの感染拡大で、展示会が中止や延期などの影響を受けていると説明した上で「展示会に出展したいという企業と、展示会を訪問したいという来場者の需要は消えていない。どこに向かっているかというと、オンライン展示会だ」と述べた。
2019年にオンライン展示会事業をスタートさせた同社は、需要の高まりを受け、オンライン展示会を訪れた人にとって、新たな発見につながる仕組みが必要と判断。エイピアと手を組み、同社の顧客エンゲージメントプラットフォーム「AIQUA(アイコア)」を自社ソリューションに導入することを決めた。
両社は今後、来場者のオンライン展示会場外の行動データなどをAIQUA上で分析し、興味に合った出展企業の情報をプッシュ通知で知らせる「evort offer(エボルトオファー)」と、オンライン展示会場内で流れる15秒のCMを視聴し、気になったブースを選択できる「evort walk(エボルトウォーク)」を提供する。
エイピアは、米ハーバード大を卒業し、長年にわたってAIを研究するチハン・ユー氏がCEOを務める。17年には、米経済誌フォーチュンが選ぶ「AI革命をリードする50社」に、アジア発の企業4社のうちの1社として選ばれた。
エイピアジャパンの松塚展国・アドソリューションセールスVPは「オンライン展示会のユーザー体験はさらに向上できる。両社の連携で新たなオンライン展示会の形を提供していく」と語った。(齋藤秀平)
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