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IIJ IoT関連売上高が前年比1.5倍に産業分野向けクラウドを提供
2020/09/11 09:00
週刊BCN 2020年09月07日vol.1840掲載
岡田事業部長は「ここ1、2年でIoT市場は大きな変化を遂げており、事業会社の事業部門や製品開発部門がIoTの取り組みを本格化させている」と説明。各企業がIoTで事業の変革を進めていることに加え、直近では、新型コロナウイルスの感染が広がり、リモート対応の重要性が増したこともIoTの需要を増加させる要因になっている、との見方を示した。
市場の変化は、同社の業績を押し上げている。2019年度のIoT関連の売上高は前年度比49%増で、案件数は同比2倍以上に成長した。今年度の状況について岡田事業部長は「新型コロナの影響などで読み切れないところはあるが、現時点では堅調に推移している」と述べた。
同社は、産業(製造業)、農業、ホーム・見守り、エネルギーの4分野をIoT事業の注力分野に設定。産業分野では、昨年から台湾のアドバンテックと協業。同社の産業IoT向けプラットフォーム「WISE-PaaS」にIIJのクラウドサービスなどを組み込んだ産業IoT向けPaaS「WISE-PaaS IIJ Japan-East」を共同開発し、今年からIIJのクラウド「IIJ GIOサービス」上で提供している。
新ソリューションは、WISE-PaaS IIJ Japan-Eastに、産業機械や工場設備の稼働情報を取得する各種エッジデバイスやクラウド、エッジデバイスなどにアクセスするための閉域ネットワーク、アプリケーションを組み合わせて包括的に提供する。産業機械や工場設備について、リモートでの監視や保守点検が可能になるほか、生産稼働率の見える化や異常の早期検知もできるようになるという。
設備1台からのスモールスタートができる。モバイルを活用することで配線工事を省略し、短納期で導入できる点も特徴。IIJは、産業機械・計測器メーカーや工場設備・生産管理部門、SIerを提供先として想定。より多くの企業に導入を広げていくために、WISE-PaaS IIJ Japan-Eastを活用して開発するSIパートナーを募集することも計画している。(齋藤秀平)
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