その他
TISの決済関連事業 レベニューシェアが主流にフロントエンド領域で安定収入を増やす
2020/07/10 09:00
週刊BCN 2020年07月06日vol.1832掲載
昨年度(2020年3月期)のTISの決済関連事業の売り上げは、前年度比50%増の225億円と近年のキャッシュレス決済の増加が追い風になって大きく伸びた。ただ内訳を見ると、バックエンド領域の個別SIの比率が大きく、フロントエンド領域は50億円規模にとどまっている。今年度も同27%増の285億円の伸びを見込んでいるが、「バックエンドとフロントエンドの比率は大きく変わらない」(中村・副ジェネラルマネージャー)と見ている。個別SIは年度ごとの売り上げが立ちやすいのに対して、レベニューシェアモデルは複数年度にわたって課金するため売り上げが平準化するためだ。
決済サービス事業者は、決済単体で勝負するのではなく、金融商品やネット通販、公共、教育、就職、住居などのサービスと「複合的に組み合わせて収益を得ていくモデルが増える」とし、より複雑化する需要に応えていくことでフロント領域のビジネスを伸ばしていく。(安藤章司)
- 1
関連記事
ユーザーと企業をつなげるアプリ、TISが「ASTARI」を提供