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オートメーション・エニウェア 業務の自動化を支援する 新ソリューション AIが自動化できる業務を見つけ出す
2020/03/23 09:00
週刊BCN 2020年03月16日vol.1817掲載
Discovery Botは、従業員が繰り返し行っている業務を検知し、プロセスを最適化して業務を自動化するソフトウェアボットを生成するプロセスディスカバリー/マイニングツール。複数の業務アプリケーションを使用して繰り返し行われるプロセスのパターンをAIが検知。自動化可能なプロセスを特定し、自動化によるROI(費用対効果)の高さを基に優先順位を付ける。その上で、業務プロセスを自動化するボットをワンクリックで自動生成。必要に応じてボットを手直しした上で、本番環境にデプロイできる。
オートメーション・エニウェア・ジャパンの由井希佳・セールスエンジニア本部本部長によると、企業において80%の業務プロセスが自動化できるにもかかわらず自動化対象として認識されていないという。由井本部長は、「どのように自動化する対象を見つけ出せばいいのか、多くのお客様が悩んでいる」と指摘。Discovery Botによって、自動化可能な業務プロセスの発見や、「業務プロセスの整理・理解に時間がかかるといったお客様のペインを解決する」と説明する。
Discovery Botは、同社が「RPAaaS」と位置付けるクラウドネイティブなRPAプラットフォーム「Automation Anywhere Enterprise A2019」上で稼働。A2019上では、AIソリューションの「IQ Bot」や分析ソリューション「Bot Insight」も単一の統合プラットフォームとして提供される。
由井本部長は、「今までは、RPA+AI、アナリティクスによる『自動化』と『最適化』という二つのピースをもっていた」と話す。今回、「プロセスディスカバリー(検知)」が加わったことで、「お客様の業務プロセスを検知、自動化、最適化するサイクルを継続的に回し、企業全体のビジネスプロセスがエンドトゥエンドでオーケストレートされ、自動化が加速していく」と強調した。
Discovery Botは数カ月後からグローバルで順次提供を開始。日本での提供時期は「検討中」としている。
説明会には、米オートメーション・エニウェアのエイドリアン・ジョーンズ・アジア太平洋・日本地区担当エグゼクティブバイスプレジデントも出席。2年前に開始した日本およびアジア太平洋地域での事業が「大きく伸びている」と話した。中でも日本は「世界第2位の地域として、会社戦略としても重要な位置付けにある」と説明。IQ Botの日本語手書き対応など、「製品のローカライズや顧客・パートナー向けの技術開発を進めている」と、日本へのコミットメントをアピールした。(前田幸慧)
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