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HCIの間接販売が好調の富士通、ニュータニックス搭載HCIを追加
2019/09/21 18:00
週刊BCN 2019年09月16日vol.1792掲載
富士通はこれまで、ヴイエムウェアの「vSAN」およびマイクロソフトの「Azure Stack HCI」をベースとしたHCI製品「PRIMEFLEX」を販売してきた。データセンタプラットフォーム事業本部の大竹直樹データセンタ事業部長によると、「2018年度の当社のHCI販売は前年度から倍以上に増加しており、HCI市場全体の成長以上に推移している」といい、売上高、市場シェアがともに好調な伸びを示していると説明。さらに、18年度はパートナー経由での販売比率が63%まで拡大し、初めて直販/間販比率が逆転したという。
ただし、大竹事業部長は「ニュータニックスのHCIは日本市場でも人気が高いが、従来は当社としてそのニーズにお応えできる製品が用意できていなかった」と話し、ニュータニックスベースの製品を“指名買い”で求められる案件では、同社が失注するケースも少なくなかったという。ニュータニックスをHCIのラインアップに加えることで、より多くの顧客にアプローチできるようになるのは確実とみられる。
ニュータニックスは従来、アプライアンス型での製品展開が主流だったが、幅広いサーバーメーカーに対しソフトウェアを提供する方針に転換している。富士通以外でもニュータニックスHCIの販売が活発化することが考えられるが、「国内サーバー市場で首位の実績があることに加え、ソフトウェアまで含め“日本品質”のサポートを求める企業は多い」(大竹事業部長)ことから、他社製品に対しての優位性を継続して発揮できると見込む。
なお、同社製サーバーとグローバルベンダーのソフトウェアという組み合わせは、従来のPRIMEFLEXと共通だが、PRIMEFLEXは富士通の運用管理ツール「ISM」に対応し、他の富士通製品との統合管理が可能なのに対し、Nutanix on PRIMERGYではニュータニックスの管理ツール「Prism」を使用することになる。また、ハードウェアの構成についてもPRIMEFLEXのほうが自由度は高いといい、アプライアンス的な性質を残しているのがNutanix on PRIMERGYの特徴となっている。(日高 彰)
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