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バックアップ市場で急成長中のベンチャー API連携機能の開発・利用促進でパートナー支援を強化――米ルーブリック
2019/04/05 12:30
週刊BCN 2019年04月01日vol.1770掲載
同社は、データバックアップソフトをストレージ内蔵サーバーにインストールしたバックアップ専用アプライアンスやサードパーティー製サーバーで動作するソフトウェア、仮想アプライアンスなどを提供する、2014年に設立したバックアップのベンチャー企業。16年度を基準とした成長率では、18年度は売り上げで480%、顧客数では418%と飛躍的な成長を遂げている。
さらなる成長を目指して、19年度の事業戦略として掲げたのがパートナー支援の強化だ。初のパートナー・プログラムのTAPでは、幅広い提携パートナーとのエコシステムを構築することを目的に、差別化のためのフレームワークや、ルーブリックとのシームレスな連携を可能にするAPI、技術情報へのアクセスを提供する。
さらに、サードパーティー製アプリケーションや自動化ツールと連携し、同社製品の付加価値を高めるための施策としてオープンしたのがRubrik Buildだ。ここでは同社製品とサードパーティーをAPIで連携する機能を開発し公開。それを利用できるようにすることで、ルーブリック製品を扱えるエンジニアを増やすことが目的だ。
Rubrik Buildプロジェクトのメンバーであるクリス・ウォール・チーフ・テクノロジストは「立ち上げ前からAPI活用を促すためにソフトウェアの配布を行ってきた。例えば、人気のあるPowerShell向けSDKは累計で4700回ダウンロードされている。また、API利用のためのプロジェクトはすでに55ある」と語る。
今後は、ドキュメンテーションやクイックスタートのためのツール、トレーニングのほか、TAPのパートナーとともに築いた成果をケーススタディとして紹介。「どのようにAPIを使い成功に繋げていくかを、より多くの人に見て理解してもらいたい」とウォール・チーフ・テクノロジストは語る。
今年度の目標についてウォール・チーフ・テクノロジストは「Rubrik Buildのプロジェクトとして、70件の案件をスタートさせたい。また、リアルな交流・体験の場としてワークショップを展開しており、最低でも12回は開催したい」と意気込みを語った。
一方、日本法人のルーブリック・ジャパンは、Rubrik Buildの日本語化を進め、利用者のすそ野を広げていく方針だ。(山下彰子)
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