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AI搭載無線LANの米ミストシステムズ 日本法人を設立し2年後にトップ5に ネットワンパートナーズと販売契約を結ぶ――ミストシステムズ
2018/11/16 07:00
週刊BCN 2018年11月12日vol.1751掲載
米ミストシステムズの共同設立者のスジャイ・ハジェラ社長兼CEOは「米国のほか、オーストラリアやニュージーランド、欧州、中東でビジネスを展開しているが、現地法人を設立するのは日本が初めて。2年後には国内無線LAN市場のトップ5を目指す」と話した。
提供するのは、AIエンジン「Marvis」を搭載した無線LANアクセスポイント。ディープラーニングで、高品質で安定した無線LAN環境を提供でき、BLE(Bluetooth Low Energy)を活用した仮想ビーコン機能によりスマートフォンなどのデバイスの位置情報を利用したサービスを提供できるという。また、AIがトラブルからの迅速な復旧をサポートする機能を備える。
同社が日本市場に進出したのは2017年5月で、現在までに数十社の国内企業に無線LANソリューションを提供してきた。今回、日本法人を設立するとともに、日本市場でのパートナー網を整備。ITシステム全体にわたる自動化を実現するエコシステム「AI for ITパートナーシップ」をジュニパーネットワークス、ヴイエムウェア、パロアルトネットワークスの3社と結ぶ。他にも、マネージドサービスパートナーとしてNTTコミュニケーションズと契約。ネットワンパートナーズと一次代理店契約を、NTTデータジェトロニクス、住友電設、サイコンプ、ネットワンシステムズ、NECネッツエスアイ、パナソニックESネットワークの6社と二次代理店契約を結んだ。ミストシステムズの中原社長は「さらにパートナーを拡大していく」と語った。
ネットワンパートナーズの田中拓也社長は、「これまではエンタープライズ向けのクラウド管理型無線LANとしてミストシステムズのソリューションを提案していたが、適用領域を拡大し、中小企業にも提案していく。今、6社のリセラーとどういう市場でどのように展開していくか検討している」と話した。(山下彰子)
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