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SMBの働き方改革を支援するセキュリティ対策 電子証明書による認証を活用――キヤノンS&S
2018/09/07 08:30
週刊BCN 2018年09月03日vol.1741掲載
お手軽認証ソリューションは、社外から社内ネットワークへアクセスする際に、電子証明書により許可された端末のみVPN接続や無線LANへのアクセスを可能にすることで、不正アクセスを防止する。電子証明書を認証するためのアプライアンスとして、ソリトンシステムズの「NetAttest EPS」を採用。接続を許可する端末には証明書を発行し、接続を禁止とするには証明書を無効にするなど、簡単な操作で電子証明書の発行・失効や運用管理を行うことができる。NetAttest EPSにフォーティネットのUTM(統合脅威管理)「FortiGate」と無線LANアクセスポイント「FortiAP」を組み合わせることで、証明書をもっていない端末のVPN接続や無線LANアクセスを防ぐ。また、アクセスポイントの集中管理や無線LAN接続端末のセキュリティチェックも行える。
さらに、SkyのIT資産管理ソフトウェア「SKYSEA Client View」と連携させることで、FortiGate経由でのインターネットアクセスの強制や、不正アクセス端末の検知・遮断、管理者へのアラート通知、端末のログ管理・監視を実現することができる。サポートは全国約180か所に拠点を置くキヤノンS&Sが担当し、コールセンターや障害発生時の障害切り分け、ハードウェア保守などを提供する。
お手軽認証ソリューションの提供背景について、石井雄太・ITソリューション推進本部ITソリューション推進部基盤・クラウドソリューション推進課課長は、「働き方改革により、オフィス中心から人中心へとワークスタイルが変化している。SMBでも働き方改革に取り組む企業が増えていて、社内システムへアクセスするためのVPNや無線LANを導入するなど、インフラ環境が変わってきている」といい、これによりVPNのアクセス管理やモバイル端末の情報漏えいリスクといった新たなセキュリティ課題が生まれると説明。こうした点に着目し、「さまざまな商材をみてノウハウを組み合わせながら、特にSMBのお客様に合うものとして作り上げたソリューションだ」と力を込める。「当社ではこれまでFortiGateを5万台以上販売してきた。導入したユーザーはセキュリティ意識が高い企業になるため、その中で働き方改革を検討しているお客様にまずは提案していきたい」と方針を語る。(前田幸慧)
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