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GMOインターネットグループ 国産クラウドを選ぶ理由は?
2017/06/29 09:00
週刊BCN 2017年06月26日vol.1683掲載
GMOインターネットグループ(熊谷正寿グループ代表)は6月7、14日の両日、「GMO Hosting Conference」と題したセミナー(BCN共催)を東京と大阪で開いた。今回のテーマは「SIer必見!全部見せます!他社と差がつくGMOの国産クラウド~ビジネスを拡大するクラウドプラットフォームの全て~」。各セッションでのパートナーの声などから、GMOがパートナーに選ばれた理由などを紹介する。
顧客との関係を後押し
「GMOは、すごく組みやすい」。パートナーの一社として参加したアールワークス(東京・新宿区)の佐藤淳一取締役は、GMOと協業するメリットをこう説明した。アールワークス
佐藤淳一
取締役
海外勢が存在感を示すクラウドサービスの市場で、GMOが選ばれる理由として、「国産」は強みの一つだ。とくに手厚いサポートと顧客に寄り添う姿勢は、パートナーから高く評価されていることがイベントで垣間見えた。
GMOクラウドの吉田博之・営業部プリセールスGチーフは、「支払い方法など、日本には独特の文化がある」と指摘し、「われわれは日本の文化に合わせたサービスを提供し、お客様と一緒にビジネスを成功させることを常に考えている」と呼びかけた。
さらに、トラブルなどが起きた場合の日本企業と海外企業の意識の違いも示し、「日本では、何かあったらパートナー同士が一緒に考えて、いい道を探そうとする。それが実現できるのは、海外のサービスではなく、われわれ国産のサービスだ」と訴えた。
プラットフォームをサービスに
NECネッツエスアイ
有川洋平
キャリアパブリックソリューション
事業本部
IoTビジネス推進室
事業戦略グループマネージャー
有川マネージャーは、自社のIoT向けプラットフォームで、GMOインターネットが企業向けクラウド「Z.com」で提供しているSaaS型販売課金サービス「KaKing(カキング)」を活用しているとし、「自分たちが組み上げたプラットフォームに乗せることで、IoTをサービスとして提供できるようになった」と紹介した。
そのうえで、「各社がAI(人工知能)に取り組み、一通りのIoTシステムは構築できるようになったが、売り方をどうすればいいかわからなかった」と導入の背景を説明し、「従量課金や日割り計算などができるKaKingは非常に魅力的。他社のクラウドサービスでは、なかなかできない部分だ」と評価した。
アールワークスの佐藤取締役は、GMOクラウドのIaaS型クラウドサービス「ALTUS(アルタス)」を採用したシステム運用サービスを開発したと説明。システム運用だけでなく、顧客側のコストや手間を削減できたほか、GMOの付加価値の追加を実現したとし、「GMOとパートナー関係になって、お客様も含めた3者がウインウインの関係を築くことができた」と報告した。
GMOインターネット
刀根一之
事業本部
クラウド事業部第1法人営業チーム
マネージャー
パートナーの本音は?
両会場では、週刊BCNの谷畑良胤・編集委員がモデレータを務めるトークセッションもあり、パートナーから要望の声があがった。NECネッツエスアイの有川マネージャーは、インターフェースについて「ボタンを押すように操作し、必要な機能が揃えられるようにしてほしい」と注文。アールワークスの佐藤取締役は、「部分的に使えるサービスをもっとつくってもらえると、お客様の開発にも組み込める」と求めた。
GMOクラウド
吉田博之
営業部プリセールスG
チーフ
GMOインターネットの刀根マネージャーは、「強い所をもっと伸ばし、弱い所はパートナー様の力を借りて強くしていきたい」と意気込みを語り、パートナーの拡大に注力する考えを示した。
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