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ネットジャパン「ActiveImage Protector」を強化へ Hyper-V対応やセキュリティ対策に
2017/04/06 09:00
週刊BCN 2017年04月03日vol.1672掲載
実績は3万5000ライセンス超
佐藤尚吾
部長
2017年3月には、「ActiveImage Protector 2016 R2 for Hyper-V Enterprise」の販売を開始。Hyper-V Server 2016に対応し、リモートのHyper-Vホストにも高速にリストアできる製品だ。佐藤部長は、「サーバーの仮想化の現場では、Hyper-Vの導入が急激に伸びている。以前に比べて容易で安価になっていることから、とくにSMBで伸びが顕著になってきた」と前置きしたうえで、「物理サーバーと仮想環境の両方を管理する必要があり、システムが複雑化している。そのため、バックアップの点でも多数の仮想マシンのバックアップやリストア作業の煩雑さ、バックアップ時間やデータ容量の増大、ネットワークへの負担など多くの問題が浮上している。それを解決したい」と市場に投入した理由を語る。ActiveImage Protectorでは、仮想マシンごとに1台1台バックアップソフトをインストールし、個別にバックアップイメージを作成して管理するという、煩雑な作業が不要だ。また、新機能「ReZoom it!」の搭載によって、Hyper-Vホスト全体のバックアップイメージのなかから必要な仮想マシンを選択して個別にリストアし、復旧の簡素化を実現している。
ランサムウェアからシステムを守る
ネットジャパンでは、仮想環境への対応による製品強化に加えて、ビジネス領域の拡大にも取り組んでいる。エムオーテックス、アイ・オー・データ機器と組んで、「ランサムウェア対策」をキーワードにシステム保護・復旧も可能な総合的なソリューションの提供に踏み切った。具体的には、エムオーテックスのIT資産管理ソフト「LanScope Cat」とアイ・オー・データ機器のNAS「LAN DISK」に、ActiveImage Protectorを組み合わせるというものだ。佐藤部長は、「3社合同でのセミナーを開催している」という。全国の主要都市で実施しているセミナーは、いつも聴講者で混雑しているようだ。佐藤部長は、「ランサムウェア対策として、標的型攻撃を防ぐための『入口対策』を施す傾向が高まってきてはいるものの、感染していることに気づかないケースもある。もし、感染してしまった場合でも問題なく対処できるソリューションとして提案している」とアピールする。
バックアップソフトをベースに、さまざまな製品を組み合わせれば、ネットジャパンの販社にとってもメリットが大きいといえそうだ。佐藤部長は、「製品やサービスを単体で提供するだけでなく、収益を高めるソリューションを提供していかなければならない」と強調する。ネットジャパンでは、製品自体の機能強化に加えて、複数のベンダーとの協業で他社との差異化を図っていく方針だ。
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